続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

甲立駅無人化

 広島県安芸高田市にある芸備線・甲立駅の簡易委託が昨年末で解除され無人化されたようです。

 甲立駅は安芸高田市を構成する旧甲田町の中心駅です。個人的に安芸高田市と聞くと、東京から帰ってきた元エリート銀行員の前市長が守旧派勢力と位置付けた市議会と激しく対立して大立ち回りを繰り広げていた印象しかないです。今は別の市長に代わっているみたいですが。

 無人化の報は昨年末の中国新聞の記事で知りました。

www.chugoku-np.co.jp

 芸備線JR甲立駅(広島県安芸高田市甲田町)にある有人の切符販売所が今月末に閉じる。JR西日本と乗車券販売契約を結ぶ第三セクターによると、乗客の減少と市の補助金カットが理由。閉鎖を前に、記念として切符を購入したり写真に収めたりしようと、全国から鉄道ファンが訪れている。

 第三セクターこうだ21(同町)と市によると、切符販売業務を始めた1998年以降、年々売り上げが減少。特に2018年の西日本豪雨による被災で三次―狩留家(広島市安佐北区)間が一時不通になった上、その後の新型コロナ禍が大きな打撃になった。

 市は販売業務継続のための補助金を交付。その後、24年度の上限90万円を徐々に引き下げて28年度にはゼロにするとの要綱を定めた。こうだ21は「補助金の充実を要望したが打ち切られることとなった。これ以上の営業継続は難しい」と閉鎖を決めたという。

(以下略)

 西日本豪雨とコロナ禍の影響で芸備線の利用客が減少して委託収入が減ったのと、補助金の削減で運営が立ち行かなくなったのが原因のようです。確かに甲立駅の2023年度の乗車人員が1日99人で10年前の2013年度は205人だったので、10年間でほぼ半減しています。

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 ただ、火種は以前からあった気がします。市は駅業務を受託していた第三セクター会社の運営実態を問題視しており、2023年暮れの時点で↑の記事のような対立が表面化していました。

 時期的に補助金の上限を2024年度から段階的に引き下げて2028年度にゼロにするという話はこの件が発端となった可能性が高いです。市の資本が入った第三セクター会社と株主の市が対立するって正直意味が分からないですけどね。


www.imadegawa075.net

 甲立駅と言えば急行「みよし」の常備軟券の急行券を売っていた印象が残っています。かつてJR西日本管内では常備軟券の急行券を売っていた駅がいくつかありましたが、確かここが最後でした。私がわざわざ現地に足を運んで買いに行ったのは2005年のことでした。

甲立駅駅舎 2021/5/30

甲立駅窓口 2021/5/30

 駅舎は甲田町時代の1996年に建てられた甲迎館という建物と合築です。駅業務を受託していた第三セクター会社がこの建物や隣接する駐車場の管理も行っていました。

B-POS券

 常備軟券の急行券を売っていた2005年当時でも既にPOS端末が入っていました。指定券は補充券で対応していたようです。

 私が直近で訪れたのは2021年5月でした。近くの志和口駅と向原駅の業務委託要員が撤収し無人化される際の直前で、両駅のついでの再訪でした。ここは市の簡易委託だからしばらく大丈夫だろうと思っていて大したものを買ってなかったのが悔やまれます。

 これで芸備線の中でも比較的利用客の多い広島~三次間の有人窓口はすべてなくなりました。今回の簡易委託解除は受託側都合とはいえ、こんなに減ってしまっては定期券すら買うのも困難ですが大丈夫なのかなと感ずるところではあります。