JR東海・西日本・九州の3社は1月28日の連名のプレスリリースで、現在エクスプレス予約(以下「EX予約」)で発売している東海道・山陽・九州新幹線のe特急券を来年3月末乗車分で発売終了することを発表しました。
エクスプレス予約オワタ\(^o^)/
私の最初の感想はこれでした。ご存じの通り「EX予約」は2023年9月に以下のようなこれまでの良さを全部ひっくり返すような大幅な商品改定(=改悪)が実施されました。
- 商品全体の大幅値上げ
- どの列車を利用しても同額だった料金からのぞみ・みずほの加算料金設定
- 通年同額料金からシーズン別料金の変動
- グリーンプログラム廃止
私はこの改悪に嫌気が差して、以前は月1~2回は利用していた「EX予約」の利用回数が年数回程度にまで激減していました。それでも1,100円の年会費を払って会員を続けていたのは特急券単独で安くなるe特急券が購入できるからでした。しかし、それすらなくなってしまうと年会費を払ってまで「EX予約」会員に踏み止まる理由がなくなります。

ただ、これが想定内か想定外かと言うとうっすらと想定はできました。「EX予約」は2023年9月の大幅値上げもそうですが、今夏には会員向けのEX-ICカードの新規発行を取りやめ、来年には交通系ICカードでの利用に一本化するなど、「スマートEX」に商品内容を寄せているフシが見受けられ、いずれ統合するのではないかと薄々感じていたからです。
今回の「EX予約」におけるe特急券の発売終了も「スマートEX」に商品内容を寄せる一環と考えれば説明は付きます。
私がほぼ利用しなくなった「EX予約」ですが、昨年5月から北九州にいる嫁両親の介護問題が勃発してしまい、飛行機があまり得意ではない嫁が実家に帰省する際に月5~6回「EX予約」を利用するヘビーユーザーと化しています。
ここで嫁の帰省にかかる影響を調べてみます。いずれも通常期の「のぞみ」利用で計算しています。
◆新横浜~小倉の価格(今年3月末までの価格)
| 片道 | 往復割引 | |
|---|---|---|
| 正規運賃・料金 | 22,610円 | 21,260円 |
| EX予約(乗車券+e特急券) | 21,980円 | 20,630円 |
| スマートEX | 22,410円 | 21,060円 |
| EX早特21 | 17,920円 | - |
| EX早特7 | 18,620円 | - |
早特が取れれば割引額は大きいですが、「EX予約」による割引は片道で2万円を超える区間にも関わらずたったの630円です。2023年9月の商品改定以前は片道2,000円近い割引がありました。

ただ、あいにくわが家の最寄り駅は新横浜駅ではなく横浜線・長津田駅(横浜市内)で、嫁実家の最寄り駅は小倉駅ではなく鹿児島線・折尾駅(北九州市内)です。
「EX予約」ではe特急券の発売終了によって、来年4月以降は今の「スマートEX」と同様に乗車券と特急券がセットになった新幹線相互間のきっぷしか取り扱わなくなります。長津田~折尾という移動をするならば、新幹線の前後の在来線区間は別途買い足す必要が生じます。
在来線の長津田~新横浜間が260円(今年3月14日以降の値上げ後の運賃)、小倉~折尾間450円の運賃を考慮に加え、今年3月末でなくなる往復割引は考慮から除外し、JR東海・西日本が運賃値上げをしないという前提で来年4月以降どうなるか調べてみました。
◆長津田~折尾の価格(来年4月以降の価格)
| 片道 | |
|---|---|
| 正規運賃・料金 | 22,610円 |
| EX予約(EX-IC利用) | 22,690円 |
| スマートEX | 23,120円 |
| EX早特21 | 18,630円 |
| EX早特7 | 19,330円 |
あら不思議。「EX予約」の価格が正規価格よりも割高になっているじゃありませんか!
正規運賃利用時の普通乗車券の区間は特定都区市内制度が適用され横浜市内~北九州市内となり値段は変わりませんが、「EX予約」「スマートEX」とも新幹線前後の在来線の運賃を加算する必要があるためそのぶんが上乗せされ割高になります。
確かに「EX予約」や「スマートEX」は新幹線駅間だけの移動であれば割安になりますが、このように前後に在来線に乗り継ぐ場合は割引額の渋さにより正規価格より割高になる場合があります。
現在、嫁は北九州への帰省に際し往復割引適用の往復乗車券+e特急券という組み合わせで利用していますが、往復乗車券は今年3月末で、e特急券は来年3月末で発売終了となるため、来年4月以降は往復で約4,000円の負担増になります。


嫁にe特急券が来年3月でなくなることを伝えると、さらなる負担増にさすがに渋い顔をしていました。これからは計画的に日程を組んで早特を取るか、飛行機の利用も検討することを勧めておきました。ちなみに航空会社では要介護状態の近親者を介護するために帰省する際の「介護割引」という運賃を設定しているところもあります。
それにしても、年会費を払って「EX予約」を利用するよりも、駅のみどりの窓口や指定席券売機で普通に買った方が安い時代が来るなんて思いませんでした。これでは「EX予約」が自らのサービスを自己否定したも同然です。
「EX予約」は20年以上利用してきましたが、早特の繁忙期利用制限の追加や2023年9月の商品改定、そして今回のe特急券発売終了と改悪を重ねているので、この傾向が続くのであればそろそろ見切りをつけようかと思っています。