続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

草津温泉バスターミナル窓口営業終了

 群馬県草津町の草津温泉バスターミナルの窓口が3月末で営業終了しました。もともとは国鉄バス志賀草津高原線の草津温泉駅というバス駅がルーツで、開設当初から国鉄バス(→JR東日本バス→ジェイアールバス関東)以外の会社のバスも乗り入れていて、草津温泉の玄関口として機能しています。

草津温泉バスターミナル 2023/1/21

 現在の草津温泉バスターミナルは1986年に建設された3階建てで、1階部分にホテルや旅館の送迎車の発着スペースやタクシー乗り場があり、3階に草津町立温泉図書館が入居しています。

草津温泉バスターミナル発着ホーム 2013/6/22

 2階部分に窓口や待合室、路線バスや高速バスが発着する頭端式のホームがあります。昼過ぎから夕方にかけては長野原草津口や万座・軽井沢方面の路線バスだけでなく、新宿・渋谷や横浜など首都圏方面からの高速バスも発着して多くの観光客で賑わいます。

 1968(昭和43)年には国鉄のバス駅として初めてみどりの窓口が設置され、バスターミナルの運営会社である第三セクターの草津観光公社による簡易委託という形でJRの乗車券・特急券やバスの乗車券を発売していました。

草津温泉バスターミナル窓口 2013/6/22

 2013年の草津温泉バスターミナルの窓口です。2002年までジェイアールバス関東と連絡運輸があった名残からか、窓口の上には草津温泉から長野原草津口経由のJRの運賃表が掲示されていて、かつてバス駅だった面影を残していました。

 また、この頃には既に長野原草津口駅のみどりの窓口は閉鎖済みで指定席券売機のみだったので、「長野原草津口駅のきっぷ売り場は混雑しますのでJR券はこちらの窓口でお買い求めください」という看板があったぐらいです。

草津温泉バスターミナル窓口 2026/3/28

 営業終了直前に訪れた草津温泉バスターミナルの窓口です。JRの運賃表はなくなりましたが雰囲気はあまり変わっていません。窓口に向かって左側にバスの乗車券を発売する券売機がビニールを被った状態で設置されていて稼働を待つばかりとなっていました。4月以降は窓口部分は完全に板で塞がれ、券売機が中央寄りに移設されていました。

ME4型端末

 直近の端末はME4型端末で「草津温泉E1」という発売箇所表記でした。今でこそ「草津温泉バスターミナル」を名乗っていますが、ここがバス駅だったことを思い起こさせてくれる表記です。

 ここで私の手持ちの草津温泉駅発行のきっぷをいくつか紹介します。自分で使ったものもありますしそうでないものもあります。

バス連絡の硬券乗車券

 ジェイアールバス関東と連絡運輸があった当時はこのようなバスと鉄道が一体となった乗車券を発売していました。長野原駅が改称され現在の長野原草津口駅になったのは1991(平成3)年12月なので経由は「長野原・本庄」になっています。裏面には「自動車線内下車前途無効」の印字と「〇簡 草津温泉駅発行」の発売箇所表記があります。

硬券の自由席特急券

硬券特急券(昭和63年)

 特急券の取り扱いもありこのような硬券特急券を発売していたようです。いずれもジェイアールバス関東がJR東日本直営から分社化されたのが1988年3月なのでその直前のものです。「草津6号」の指定席特急券は国鉄地紋の残券で[東]の発区分記号はありません。

 1987年時点ではN型マルスがあったようなんですが、なぜその翌年には機能退化して硬券特急券を発売していたのかは謎です。

バス連絡の軟券乗車券

軟券の自由席特急券

 硬券がなくなってからはPOS端末ではなく軟券に移行したようです。有効日数によって地紋の色が異なっています。「自動車線内下車前途無効」の印字は表面に移っています。平成5年時点では長野原草津口駅に改称済みですが、左の乗車券は改称前の残券を使い回したのか経由表記は(長野原・丹荘)となっています。

草津温泉駅チケッター

 ちなみに左の乗車券には「草津温泉駅」のチケッターが入っていて、当時は草津温泉バスターミナルで改札(?)を行っていたっぽいのが伺えます。

ME型端末

MEM型端末

MR32型端末

 あいにくN型マルス券は持っていませんがME型からMR32型までの端末券です。MEM型の置き換え先は同じME系列(沖電気)のMEX端末が普通でしたが、ここはなぜかMR系列(日立製作所)のMR32型に置き換えられました。その後またME系列に戻ってME4型に置き換えられるという不思議な流れを辿っています。

www.imadegawa075.net

 現在JR東日本固有種であるME4型はMR52N型への置き換えが進んでいるので、仮に4月以降も草津温泉バスターミナルに窓口が存続していれば再度MR系列のMR52N型に置き換えられるところでした。


窓口営業終了のお知らせ 2026/3/28

 窓口がなくなった理由は単純に利用する人が減ったためと推測しています。吾妻線については2013年10月に長野原草津口を含む特急停車駅でSuicaをはじめとする交通系ICカードが利用できるようになりました。それにより以前より窓口できっぷを買う人がだいぶ減ったと思います。

 路線バスについてもキャッシュレス対応済みで、ジェイアールバス関東は交通系ICカードが、草軽交通バスはクレジットカードのタッチ決済が利用できます。高速バスは基本的に事前予約制なので直前に窓口で買う人の方が少数派です。

www.imadegawa075.net

 以前は国鉄のバス駅由来でJR券を発売する窓口が各地に残っていましたが、少しずつ姿を消しおそらく草津温泉が最後だったと思います。長く続いた窓口がなくなるのは残念ですし、不慣れな利用客に対してはあった方が親切だとは思いますが、冷静に理由を考えてみると仕方ないのかなとも感じました。