あづま
◆種別:特急
◆区間:新宿~福島
4月から開催中の「ふくしまデスティネーションキャンペーン」(ふくしまDC)に合わせていろいろ臨時列車が運転されています。最近団臨で設定される傾向が高いですが、個札を発売し一般客が利用できる列車も少しはあります。

福島県中通り地方の桜の開花時期にに合わせ、4月12日に一日限りで新宿~福島間で運転された特急「あづま(福島さくら紀行)」は個札で利用できた列車の一つです。「あづま」という列車名は1985年3月の東北新幹線上野開業前まで上野~福島間で運転されていた急行列車から取ったものです。
首都圏から福島に桜を見に行くための列車と言うことで、新宿発着ということを含めてダイヤや停車駅はかなり特徴的でした。
| 特急あづま | ||
|---|---|---|
| 下り | 上り | |
| 06:47発 | 新宿 | 20:51着 |
| 07:16発 | 大宮 | 20:22着 |
| ↓ | ↑ | |
| 09:25発 | 白河 | 18:10発 |
| 09:55着 10:05発 |
郡山 | 17:41発 17:32着 |
| 10:41着 | 福島 | 16:54発 |
運転停車はありましたが客扱いをした停車駅はこれだけです。白河には小峰城、福島には花見山公園という有名な桜の名所があります。郡山はすぐに思いつきませんが、磐越東線に乗り換えて三春まで移動すれば三春の滝桜という超有名な桜があります。


私は早起きがしんどかったので下りの「あづま」には乗る選択肢は最初から消して新幹線で郡山入りしました。郡山から二本松市の霞ヶ城公園の桜と三春町の滝桜を見に行きました。満開から2~3日過ぎていましたが十分楽しめました。そして、郡山から上りの「あづま」で帰りました。
東北線は黒磯を境に交直流が切り替わるので「あづま」の運転には交直両用車が必要になります。そこで充当された車両は勝田車両センターのE653系でした。

E653系は2013年に常磐線から撤退した後に全車両が勝田から新潟へ転属しましたが、新潟での運用減に伴って2編成は勝田に戻ってきて臨時や団体列車の運用に就いています。こちらのK71編成は2023年に勝田に復帰し今の「フレッシュひたち」風の塗装になりました。

当日の上り列車は指定席の売れ行きどおりほぼ座席が埋まっていました。高久~黒磯間のデッドセクションを通過する際に消灯する様子も久々に見ることができました。その後は黒磯・宇都宮で少しばかり運転停車してから特にトラブルなく新宿に到着しました。
新宿~郡山間を在来線経由で3時間10分で走ったのは思ったより速いなと感じました。しかし、東北特急全盛だった1982年11月の時刻表では上野~郡山間を特急が2時間40分で急行でも3時間ちょっとでした。単純に所要時間だけで比較するならば往時の急行列車並みだったと言えます。
まぁ当時と比べると大宮~宇都宮間の普通列車の本数が大幅に増えているので、その間に足の速い臨時列車をねじ込むのはなかなか苦労したんではないかなと思料します。