留萌線が3月末で廃止になって早3ヶ月が経ちます。JRグループで路線名が消える廃線は2018年3月末の三江線以来8年ぶりのことです。
三江線は100Kmを超える路線全体が一気にぶった切られたのに対し、留萌線は2016年12月に留萌〜増毛間、2023年3月に石狩沼田〜留萌間、そして今年3月に最後まで残った深川〜石狩沼田という具合に3段階に渡って路線が短縮され最終的には路線自体が廃止されました。

2021年2月の新聞記事によると、沿線の沼田町と深川市は当初は深川~石狩沼田間の部分存続を模索していましたが、当初から北海道・北海道運輸局・JR北海道は全線廃線を主張していた上に廃線に転じた留萌市が協議から離脱したことにより2022年8月に全線廃線が決まりました。

その代わり沼田町や秩父別町から深川市に通学する学生に配慮して、深川~石狩沼田間の廃止は石狩沼田〜留萌間の廃止から遅れること3年引き延ばされ、今年3月末まで延命される形となりました。

石狩沼田〜留萌間の廃止から3か月後に石狩沼田駅の先の踏切から深川方面を撮影した写真です。少し前まで列車が走っていた線路は断ち切られ、柵と車止めが設置されている姿はなかなか寂しいものがあります。線路の先の右手に石狩沼田駅のホームがあります。

石狩沼田駅で発車を待つ列車です。かつては札沼線が発着し交換設備もありましたが、棒線化され駅舎側のホームのみが使われていました。留萌線はキハ54系の印象が強いですが写真のようにキハ150系が代走していたこともありました。旭川運転所のキハ150系は2025年3月までに全車函館に転属しているため、廃止直前はこうして留萌線に乗り入れることがなくなっていました。

3年間の暫定終着駅だった石狩沼田駅には有人窓口がありました。沼田町の地域おこし協力隊の人が簡易委託で常備券や補充券の発売を行っていました。



廃止直前まで発売していた乗車券はこちらの3種です。1,210円区間は旭川・滝川相当で、実際に使用してきました。北一已(きたいちやん)着の乗車券は2025年4月から1年限定で発売されました。実際にこのきっぷを買って北一已駅で降りた人は私を含めほぼいないと思いますが、約10ヶ月で1880番まで進んでいたので月に200枚程度は売れていたようです。


これら3区間への往復乗車券は近年めっきり見かけなくなった往路代用印と復路代用印を押して対応していました。印影がきれいなので新調したのかもしれません。こちらはJRグループでの往復乗車券発売終了に伴って廃止より少し早い3月13日で発売終了しました。

常備券のない区間はこのような特別補充券(特補)が登場しました。地域おこし協力隊のお兄さんは慣れた手つきでサラサラと書いてくれました。事務管コードが付いた発着駅部分のハンコがステキです。

珍しいものとしては深川発の「Sきっぷ」の常備券も発売していました。深川~旭川間(1,980円)と深川~札幌間(5,380円)の2種類がありました。旭川着は実使用しましたが、使用予定のない札幌着はさすがに手が出ませんでした...。
今年3月14日のダイヤ改正でJR北海道の特急列車が全車指定席化されたことに伴い、「Sきっぷ」も廃止より少し早い3月8日出発分で発売終了しました。
最後にきっぷではありませんが期せずして入手してしまった紙切れを紹介します。留萌線の始発駅だった深川駅では2024年3月からKitacaが利用できるようになりました。私は周囲の人に釣られるように何の気なしにいつものPASMOで深川駅の自動改札を入って留萌線に乗ってしまいました。

石狩沼田駅で降りる直前で留萌線はKitacaエリア外であることに気づき、平謝りで運転士にPASMOで乗ってしまったことを申し出ました。その際にこの連絡票を渡されKitacaエリア内の有人駅で精算するよう言われました。記事欄に留萌線の駅名が予め印刷されていて珍しいなと思ったので、いったん家に持ち帰ってスキャンして保存した次第です。
留萌線のネタはあと1回ぐらい書くと思います。