こだま指定席往復きっぷ
1000円高速道路対策でいち早く発売されたきっぷです。いつものように2人以上同時利用で当日発売なしという制限付きで、山陽新幹線の「こだま」と一部の「ひかり」の往復指定席と同区間の乗車券がセットになったきっぷです。割引率は区間によりけりですが、最大4割程度割り引かれています。さらに家族連れに便利なように小児は全区間一律3000円という安さで、「西日本パス」と同じく駅レンタカーが1日2000円で借りられます。
設定区間はまちまちです。新大阪発だと姫路~広島間、岡山発だと新大阪~姫路間と新尾道~新山口間、博多発だと新尾道~新山口間となっています。100Km以上の区間で発売されるのかと思いきや、広島~三原間(71.4Km)があったり、厚狭~博多間(112.8Km)がなかったりとそうではない基準がありそうです。
(往復きっぷ:ゆき)
(往復きっぷ:かえり)
(指のみ券:ゆき)
(指のみ券:かえり)
…というわけで早速頑張って使ってきました。発売額は見てのとおり往復で一人10880円です。正規料金は17400円するので4割弱安くなっています。きっぷは乗車券部分と特急券部分に分かれた4枚構成になっています。乗車券部分は「福岡市内」ではなく「博多」というように、九州発は特定都区市内制度が適用されない単駅になるようです。特急券部分の「早特1」と「早特2」の使い分けはいまだに良くわかりませんが、「のぞみ早特往復きっぷ」と同じ「早特2」になるようです。
往路の「こだま734号」の指定は12号車になっています。岡山以南の「ひかり」「こだま」は8両以下であることがほとんどで、この「こだま734号」は16両編成の300系で運転されています。山陽新幹線の300系「こだま」は734号を含めて1往復のみです。車両の回送も兼ねた間合い運用なんでしょうけど、16両は明らかに過剰だったようで博多駅発車時は私と連れしか乗っていませんでした。
復路は普通の100系4両編成でした。広島駅の空席案内では博多まで×(満席)を示していました。1両しか指定席がないせいもありますが、多くは区間利用のようでした。広島から博多まで乗り通した客はほとんど居ませんでした。
【ひとこと】
今年3月から発売され、2回も発売期間が延長されているように好調な売れ行きのようです。在来線絡みでも「雷鳥」や「こだま&やくも」といった後発品が出ています。いちおう12月21日発売(12月22日出発)分で終了となっていますが、年末年始を挟んで年明けから再再々発売されるのではないかと予想しています。
私は広島駅でレンタカーを借りてフルに活用しました。費用対効果を考えれば文句を言ってはいけませんが、やっぱり「こだま」だと時間がかかるな…ということを改めて実感しました。「のぞみ」で1時間ちょっとの区間が「こだま」では2時間かかるわけですから…。
使い勝手…★★★☆☆
お得感…★★★★☆(区間によりけり)
当日発売…なし(前日まで)
小児用…あり(全区間一律3000円!)
【補足:09/12/23】
この記事はかなり前に仕込んでいたものですが、11月30日のJR西日本のプレスリリースにて「こだま指定席往復きっぷ」の発売期間を年末年始を含めた来年2月末まで延長し、有効期間も7日間に延長されることが発表されています。修正してアップする予定でしたが、間違ってアップされてしまいました_| ̄|○