週末日帰りパス
首都圏近郊エリアの新幹線・特急列車の自由席が1日利用できるフリーきっぷです。時節柄JR西日本の「西日本パス」が比較対象となります。2人以上での同時利用が発売条件で、2人用と3人用がありますが人当たり7,000円の発売額は同じです。
エリアはかつて発売されていた「スーパーホリデーパス」とほぼ同じです。昨年末まで発売されていたものを一旦発売終了し、今年のGW明けから再発売しました。その際にエリア内にある中小私鉄7社でも利用できるようになり、当日購入も可能になりました。また、レンタカーが1日2,000円で利用できる特典も加わりました。
【JRのフリー区間境界駅】
◎房総各線/鹿島線・鹿島サッカースタジアム/常磐線・大津港/水郡線・常陸大子
◎東北(宇都宮)線・黒磯/上越線・土合/上越新幹線・上毛高原
◎長野新幹線・佐久平/小海線・小諸
◎伊東線・伊東/中央線・小淵沢
【社線利用可能区間】
- 伊豆急行:伊東~伊豆急下田
- 富士急行:大月~河口湖
- 秩父鉄道:三峰口~熊谷~羽生
- 鹿島臨海鉄道:鹿島サッカースタジアム~水戸
- いすみ鉄道:大原~上総中野
- 小湊鉄道:五井~上総中野
- 上信電鉄:高崎~下仁田
きっぷはこんな感じで1人1枚です。よく見ると発売額の表示がありません。2人以上での同時利用が発売条件ですが、自動改札での利便性を考慮してきっぷはこういう形態となっています。これは「西日本パス」と同様です。JR東日本の新幹線自由席は基本的に車内改札は行わないので、一人利用はできてしまうなぁ…と感じました。もっとも、以下の注意書きにあるとおりグループの集合駅・解散駅から(まで)であれば普通列車の自由席に限り一人利用を例外的に認めています。
また、「西日本パス」と同様に駅レンタカー(Sクラス)が1日2000円で利用できました。「西日本パス」には免責保険料(1050円)が含まれていませんでしたが、こちらは免責保険料込みで2000円です。免責保険の加入は任意ですが、保険に入らずに公道を走るのは自殺行為に近いのでたいがいの人は加入すると思われます。だったら、このように保険料込みの価格設定にしてもらった方が親切です。
「レンタカー利用補助券」は1グループで1枚です。こちらの方が紛らわしくなくて済みます。使用時に利用日を記入して係員に渡します。きっぷの利用日=レンタカーの利用日なので、こんな欄が必要あるのか疑問でしたが…。駅レンタカーに「Suicaがご利用できます」の幟があったのでSuicaで決済しようとしたんですが、この利用補助券を使用する場合はSuicaでの決済はできないそうです。
私は軽井沢までの往復だけに使用し、軽井沢駅でレンタカーを借りて近辺をドライブしました。日曜日だったので帰りの「あさま」の自由席が混雑し、大宮までデッキで立たされる羽目になりました。安く旅行できたのは良かったですが、自由席しか利用できないデメリットも痛感した次第です。
6月28日出発分を以って一旦発売終了した模様です。特にアナウンスはありませんが、利用状況を勘案して秋以降に再発売されるのではないかと予想(+期待)しています。