席番表記の違い
JR東海の駅で発売された8年半前の特急「あさぎり」の特急券です。特徴的なのは指のみ券です。JRの座席の席番表示は「**号車**番*席」という表記になりますが、このきっぷは「2号車212番」という表記になっています。
(席無し券)
(指のみ券)
「あさぎり」は4往復のうち、JR東海371系と小田急20000系(RSE)の2往復ずつで運転されています。そのうち371系で運転されているのは2・3・6・7号で、RSEで運転されているのは1・4・5・8号です。
このきっぷは8号なのでRSEです。RSEに限らず当時の小田急の特急車両の席番表記は「**号車**△△番」という表記になっていました。「**△△番」のうち上2桁は号車と同じで、△△番が座席の番号です。△△番は窓側から01番02番と数が増え、通路を挟んで03番04番となります。次の列は05番から始まります。例えば10号車の一番前の窓側は「10号車1001番」という表記になりました。この「2号車212番」は2号車の3列目の窓側になります。
いかにも相互乗り入れっぽい特徴的な特急券でしたが、いつの間にか小田急の席番表記をJRと同じように変わっていました。なので、「*号車***番」という様式は現在では見られません。気づいたらそうなっていたので、いつからこうなったのかはわかりませんが…。
「あさぎり」ではありませんが、参考までに現在の小田急の特急券はこんな感じです。概ねJRと同じような席番表記になっています。同じようにして特急「スペーシアきぬがわ」としてJRに乗入れる東武「スペーシア」の席番表記もJRに合わせてあります。AとDが窓側というのが一目瞭然でわかるので、こちらの方が親切な感じがします。