白い砂号
◆種別:快速
8月1・8日に外房・九十九里方面への海水浴列車として快速「白い砂」号が運転されました。かつては房総方面では「夏ダイヤ」というものが存在し、海水浴列車も多く運転されていました。わが家にあった平成元年7月の時刻表を見てみると快速「白い砂」は3往復も運転されていました。
横須賀 逗子 東京 勝浦 安房鴨川
1号 6:09 6:22 7:23 →→ 9:27 9:47
3号 8:07 →→ 10:18 10:54
5号 12:11 13:10 →→ 15:13
2号 17:56 ←← 15:44
4号 19:32 19:22 18:14 ←← 16:11
6号 19:34 18:34 ←← 16:30 15:59
1・6号は日曜運転で、その他は夏ダイヤ期間中毎日運転でした。車両は総武-横須賀線快速列車で使用されていた自由席グリーン車2両連結した113系11両で、運転区間がなぜか全列車異なります。平成11年に総武-横須賀線の113系がE217系に置き換えられる頃には運転終了しています。
(外房線・御宿)
房総の夏の風物詩的な列車が10年ぶりに復活したわけですが、今年は両国~安房鴨川間をJR東日本幕張車両センターの「ニューなのはな」の全車指定席で運転されました。なので、列車名は同じでもテイストはだいぶ異なる列車でした。
両国 千葉 大原 勝浦 安房鴨川
1号 7:52 8:28 → 9:14 9:30 9:59
2号 17:37 17:03 ← 16:00 15:46 15:08
指定は当日でも十分余裕がありました。車内も1ボックスに1~2人でガラガラでした。レジャー帰りっぽい客も少々いましたが、ほとんどが「青春18きっぷ」を持ったヲタでした。天気があまり良くなく、海水浴日和でなかったのもあるかと思います。私個人的には全車指定席にしてしまったことで、一般客にとって敷居の高くなってしまったのではないかと感じています。6両中2両指定で4両自由席ぐらいでよかったと思います。
平成初期の房総地域は高速道路網がさほど発達しておらず、東京~房総間は鉄道の方が優位に立っていました。その後道路網の整備が進み、鉄道の優位性は徐々に薄れていきました。しかも、タイミングが悪いことにこの8月1日から東京湾アクアラインが通年800円(普通車)に値下げされています。なので、車で房総へ行った人がかなり多いと思います。昔のように海水浴列車を何本も運転することは無理かもしれませんが、需要を掘り起こす努力は惜しまないで欲しいと思います。