ポートトレイン横濱号
◆種別:快速
◆区間:上総一ノ宮~鎌倉
「横浜・神奈川DC」に伴って7月から8月にかけて首都圏各地から横浜・鎌倉に向けて快速「ポートトレイン横濱」号が運転されています。
- 7月4・5日…甲府~鎌倉(ジョイフルトレイン「彩」)
- 7月11・12日…上総一ノ宮~鎌倉(お座敷電車「ニューなのはな」)
- 7月25・26日…高崎~鎌倉(お座敷電車「せせらぎ」)
- 8月8・9日…宇都宮~鎌倉(お座敷電車「宴」)
- 8月29・30日…勝田~鎌倉(お座敷電車「ゆう」)
5列車とも同じ愛称で、全車グリーン車指定席です。神奈川県に入ってからの停車駅は桜木町・石川町・大船・鎌倉となっています。どうせ根岸線の駅に停車するなら関内や新杉田ぐらいも停車してよかったように思えました。あと、横浜駅は経由しません。
私が乗ったのは7月12日の「ニューなのはな」で運転された時でした。上総一ノ宮~鎌倉間と書いてしまうと普通に総武・横須賀線直通列車だと思ってしまいますが、横浜駅の構造上、横須賀線⇔根岸線の往来ができません。そのため、普段は旅客列車が走らない貨物線を経由して横須賀線と根岸線を結び付けました。
「ポートトレイン横濱」号が走ったのは右の地図(クリックすると拡大します)のピンク色のルートです。上り列車を例にすると、根岸線・桜木町駅を発車するとすぐに半地下の高島貨物線という貨物線に入ります。ちょうど横浜駅西口の「そごう」の裏辺りで地上に抜け、首都高速と併走するように横須賀線(紫色)や京浜東北線(水色)より海側の工業地帯を走ります。京急線の生麦駅付近で東海道貨物線と合流し、横須賀線と併走するようにして、南武線と交差するあたりで横須賀線に合流します。上総一ノ宮発着以外は横須賀線に合流せず、武蔵野貨物線を経由して目的地へ向かいます。
高島貨物線を走る旅客列車は結構ご無沙汰だった感じがします。以前、JR東日本でお座敷電車で貨物線を走るパックツアーが好評だったようで、貨物線に対するヲタの関心も高いようです。かく言う私も高島貨物線を走る旅客列車に興味があったので乗ってきました。
指定は発車1時間前に桜木町駅で調べてみたところ、普通に取ることができました。全体の乗車率は7割程度で、パックツアーの帰りっぽい家族連れと、貨物線目当てのヲタときれいに二分されていました。
始発の鎌倉駅から乗ることも一瞬考えましたが、鎌倉駅発の指定券だと普通の横須賀線経由の列車と区別が付かなくなります。そのため、敢えて根岸線の桜木町駅を発駅とした指定券にしてみました。ヲタの中には「ポートトレイン」を全制覇する人もいるでしょうが、きっぷヲタ的には愛称に違いがなく面白みがありません。まぁ一つ乗れば十分かな…と感じています。