続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

行川アイランド

行川アイランド

Namegawaisland行川アイランド駅駅名板)

 行川アイランド駅は外房線にある駅です。国道を挟んだ向かい側にその名のとおり「行川アイランド」という動植物園があったんですが、平成13年8月で閉園となっています。かつては特急列車も停車していましたが、現在は普通列車のみの停車です。

Namegawaisland_gate (封鎖されたゲート)

 行川アイランドは封鎖され立ち入り禁止となっていますが、入場券売り場やゲートが半ば廃墟となりながら現在も残っていて、不気味な静けさを漂わせています。東京から2時間圏内の千葉県にありながら秘境チックな雰囲気があります。行川アイランドの跡地は老人保健施設が建設されるとのことですが、そういった工事を行っているようには見えませんでした。

Namegawa_ekisha2安房小湊方面を臨む)

 私が降りた当時(平成20年1月)は駅舎と待合室が残っていて、コインロッカーまであった痕跡があり、往時の面影をかろうじて留めてました。上の写真のトタン張りの水色の建物が待合室です。この後ほどなくして取り壊され、簡素な風防に置き換わりました。

Namegawa_ekisha1 (シャッターが下りた駅舎)

 駅舎にはきっぷ売り場のあった跡があり、かつては簡易委託駅で長距離乗車券や特急券なんかも発売していました。しかし、行川アイランド閉園とともに無人化され、現在はきっぷの発売はありません。硬券廃止以降は軟券→POS端末が使われていたと思われますが、あいにくいずれも手持ちがありません。

A0655 (長距離乗車券:A型硬券

B0312 (近距離乗車券:B型硬券

 ちょっとわかりにくいですが、発売駅の前に簡易委託駅であることを示す「○簡」という印字があります。

H0123マルス券)

 オマケでマルス券を付けておきます。165系急行リバイバル「外房」号に乗ったときのものです。駅名の表示は字数の関係から「行川」だけ縦書きになっています。以前の記事で触れましたが、同じ7文字の「かみのやま温泉」と同じで、2段になる「さくらんぼ東根」とは異なるパターンです。

 行川アイランド駅の周囲に人家はほとんどなく、行川アイランドの客以外の利用が見込めない駅です。閉園してからは廃駅が検討されたこともあるようですが、地元の要望もあって生き残っています。ちなみに1日あたりの利用客数はわずか19人だそうです。