続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

鬼門突撃(前編)

鬼門突撃(前編)

 「あの一件」以来、私の中で鬼門と化していた富山地方鉄道富山地鉄)に行ってきました。主目的は黒部峡谷鉄道のトロッコから紅葉を眺めるためで、あくまでその経路上だったので乗ったというだけですが…。

E0705

 私は見てのとおり東京都区内発の上越線廻り魚津/新魚津接続の富山地鉄宇奈月温泉駅までの連絡券を購入していました。4日間有効の乗車券だったので当然途中下車できると思っていました。ところが、富山地鉄電鉄黒部駅で試みたところ、「このきっぷは宇奈月までだからここで降りたら回収になる」と思いもよらぬ言葉が…。

 私は長距離乗車券なのでできるはずだと主張しましたが、駅員は券面の「券面表示の都区市内各駅下車前途無効を指して「ここに途中下車できないとちゃんと書いてあろうが」と。私はそれは「東京都区内のことを示すのであって全然意味が違う」とツッコミましたが、駅員は控室にいたワンマン電車の運転士に確認し2人一致して途中下車不可という見解になりました。

 いくらこちらが正しいと思っていても、そうなってしまっては形勢不利です。結局、後続の列車で宇奈月温泉まで行くのを条件にきっぷは回収されずに済みました。私はどうしても納得がいかず「然るべき所で確認する」と駅員に言いましたが、「どこに確認してもこの場合できないから」自信満々にのたまいました。

Dentetsukurobe (大雨の電鉄黒部駅

 …そこまで強気に出られると却って私のほうが自信なくなってしまいます(爆)私が過去にJRとの長距離(通過)連絡券を使って実際に社線内で途中下車できた例です。いずれもここ5年以内のことです。

 逆に言うと今回のように実際に試してできなかったところは一つもありません。この中には自社線内単独の乗車券は不可でもJRの長距離連絡券であれば可という会社もあります。自信満々な駅員の様子を見ると自信がなくなりつつあるんですが、これだけ実績があるのに富山地鉄だけローカルルールが優先されて不可というのはちょっと考えにくいです。ただ、やりとりの中で「こんなきっぷで途中下車しようとした客はアンタが初めて」みたいなこと(しかもタメ口で)を言われたので、本当に知らないのかもしれません。

 やっぱり富山地鉄は鬼門だったと改めて実感しつつ、腑に落ちないまま鬼門の本丸・宇奈月温泉駅へ向かったのでした。その顛末は後編へ続きます。