続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

一部区間グリーン

一部区間グリーン

 新幹線や在来線の一部区間では二つの列車を乗り継いでも特急料金・グリーン料金を通算する特例があります。以前の記事でも水戸駅福知山駅での乗り継ぎを紹介しました。同一列車内で同じ設備での乗り継ぎ(列車内乗継)はできますが、異なる設備でも可能です。今回は異なる設備での場合です。

485raicho「雷鳥」のパノラマ型グリーン車

 特急「雷鳥」のパノラマ型グリーン車に乗るべくやってみました。金沢~京都間で乗るつもりでしたが、営業キロが224.8Kmで201~400Kmのグリーン料金を要します。片や小松~京都間にしてみると196.4Kmと200Kmまでのグリーン料金で収まります。われながらケチくさい感じはしますが、今までやったことがなかったのでこの機会にやってみました。

 JR西日本5489サービスで予約しました。帰省ラッシュさなかの5日前でしたが、難なく展望席の最前列を押さえることができました。前後のサンダーバードが満席になっていたので、旧型車の「雷鳥」は人気がないようです。

G0795 (席なし券)

G0796 (指のみ券:指定席)

G0797 (指のみ券:グリーン席)

 受け取ってまず気がついたのは席なし券と指のみ券の発売日がなぜか異なっていることです。これは5489サービスの仕様なのかもしれません。あと注目すべきは席なし券で、金額の横に「G区間:小松→京都」としっかり印字されています。料金は特急料金:1150円、グリーン料金:2670円で、明細は以下のようにとなっています。

特急料金:金沢~京都間(201~300Km)を適用し2310円

                    新幹線乗継で半額に→1150円

グリーン料金:小松~京都間(101~200Km)を適用し2670円

 当然のことながら特急料金は全区間通しで必要ですが、グリーン料金はグリーン席に座っている区間分だけで済みます。なお、金沢→小松間の指定席料金は不要です。この区間は自由席に乗っても指定席に乗っても一緒です。

 大昔にJR東日本の都内某駅で同じような依頼をしたところ、乗継駅で区切られた特急券を2枚渡されました。おかしいと指摘したところ、「そういうことはできない」の一点張りで、結局買わずに帰ってきました。このことがあったのでどうも躊躇してしまい、今までできずにいました。JR西日本5489サービスのオペレーターは総じて優秀なので、こういうトリッキーな買い方でも安心して頼むことができます。

485panoramagreen

 パノラマ型グリーン車の眺めは格別でした。北陸線は線路の規格がいいため、旧型の485系でも120Kmの高速走行が楽しめます。「雷鳥」の485系は老朽化のため平成23年を目処に全廃される予定です。2時間以上も高速走行が楽しめるパノラマ席は私鉄を含めても「雷鳥」ぐらいなので、廃止のニュースががリリースされてヲタで混み合ったり、ダフ屋が暗躍する前に乗っておいた方がいいと思います。

 写真はA席からの先頭の眺めです。クリックすると拡大します。A席は運転席の背後なので、正面展望を優先するのであればB~D席B・C席がいいと思います。