やまびこ389号
◆種別:新幹線
◆運転区間:東京→仙台
4月のある日、時刻表を眺めて謎な列車を発見しました。
★やまびこ389号、5月28日のみ運転、12両編成、全車指定席
そもそも東北新幹線で300号台というのは珍しいです。それにMaxでない12両編成ということは200系のリニューアルされていない昔ながらのクリーム色と緑の編成であることは想像がつきました。該当する編成は2編成しかなく、定期運用からは既に外れており、代走や団体・臨時列車に限定して運用されています。しかし、なぜ観光シーズンでもない普通の日曜である5月28日に全車指定席なのか。仙台の青葉まつりはもう少し早いし…。
気になったので詳しそうな友人に聞いてみました。彼によるとJR東日本が推進する「安達太良ふるさとの森づくり」というプロジェクトで植林ツアーを行うらしく、そのためのほぼ団体向けの臨時列車だそうです。確かに調べてみたところそういったツアーの募集がありました。でも、お金を払ってまでわざわざ郡山郊外まで植林に行きたいという奇特な人が、臨時列車を仕立てるほど集まるのかどうかはやや疑問でした。
緑の200系には仙台時代よくお世話になりました。非リニューアルの200系の終焉も近そうだから乗ってみるか…ということで、無理やり所用を作って万障繰り合わせて乗ってきました(爆)植林に行く気合はありませんでしたが、下手にツアー客で満席になるとこの列車に乗る意味がないので気合入れて「えきねっと」で座席を確保しました。
車両は2編成のうちのF8編成という編成でした。色は緑ですが先頭スタイルは100系新幹線によく似ています。100系よりもなんとなくイカツイ印象を受けます。写真は宇都宮駅で「はやて」の通過待ちのときに撮影したものです。背後で通過するE2系と比べて200系は明らかに車高が高いのがわかります。
車内はそういう(植林に行くような)格好をした人で7割方埋まっていました。郡山駅で乗客の9割以上が降り、1両に数人程度のヲタ(何故か中高生っぽいのが多い)が乗るだけとなりました。
ちなみにこのF8編成は残念ながらこの日の「やまびこ389号」が最後の仕事となりました。それを知ってか悪天候にも拘らず沿線にはたくさんの撮り鉄がいました。