感熱化進行中
平成15年夏にJR九州で登場した感熱印刷のマルス券は従来の熱転写式よりコストパフォーマンスがいいことから徐々に全国に広まりました。JRグループの中で東日本の窓口(ただし、Kaeruくんには導入済み)だけ導入されていなかったんですが、先日首都圏の数駅で遂に導入されました。
そのうちの一つである横浜駅で「ムーンライト信州」の指定券を買ってきました(ちなみにこのきっぷを買うのに25分並ばされました。もういいかげんにしろよ…)。発売箇所は「横浜駅@1」となっており、@を使うのはJR西日本のパターンと同じです。
感熱券の心配な点はせっかく買ったきっぷの印刷が消えてしなうのではないかということです。きっぷは使用後回収されるのが前提なのでそれほど高い保存性は必要ないかもしれませんが、われわれきっぷヲタとしてみれば死活問題です。出たばかりの頃は1~2年しか保たないと言われましたが、そこまで悪くはなさげです。手持ちの平成16年前半のものでもまだきれいに印刷が残っています。
感熱マルス券の特徴は赤黒同時発色に対応しているため印字が全体的に赤っぽいことです。熱湯をかけると真っ赤になります。ご案内券やクレジットカードの利用控などで不要な券で試してみると面白いです。
使用済印は松本駅で押されたものです。JR東日本長野支社では定番となりつつある絵柄のもので、松本城とアルプスの山々がデザインされています。感熱マルス券はインクの乗りがよくないため、しっかり乾かさないと伸びてせっかくもらったきっぷが大変なことになってしまいます。