続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ。今年で15周年を迎えました。

あいの風とやま鉄道マルス

あいの風とやま鉄道マルス

 昨年秋ごろ、富山県内の北陸線をあいの風とやま鉄道に移管されるにあたり、沿線のJR利用客が不便を被らないよう、富山県がJR西日本に対しマルス端末を格安で借用できないか調整しているというニュースが流れました。

 これまでJR線を並行在来線として第三セクターに転換した会社のうち、駅の窓口にマルスが残っているところはありませんでした(JRとの共用駅や旅行窓口は除く)。しなの鉄道が転換後の2~3年ほど屋代・戸倉駅にマルスを残していて、現在は屋代駅に「ビジネスえきねっと」が設置されている程度です。なので、「借りるコストがかかるのに思い切った要望するなぁ…」というのが第一印象でした。

 下の一覧はあいの風とやま鉄道に移管された北陸線の駅です。新潟県境に近づくにつれて無人駅が見られますが、ほとんどがマルスかPOS端末がある有人駅です。そのうちマルス設置駅は12駅で、仮にこれらの駅からすべてマルス端末がなくなってしまうと、利便性が大幅に低下するのは容易に想像できます。特急列車がなくなって不便になるのに運賃が上がるという利用者の潜在的な不満に対し、火に油を注ぐことにもなりかねません。

  所在地 JR時代の設置端末
石動 小矢部市  マルス
福岡 高岡市 マルス
西高岡 POS
高岡 マルス
越中大門  射水市 マルス
小杉 マルス(北口)・POS(南口)
呉羽 富山市 マルス
富山 マルス
東富山 マルス
水橋 POS
滑川 滑川市 マルス
東滑川 無人
魚津 魚津市 マルス
黒部 黒部市 マルス
生地 POS
西入善 入善町 無人
入善 マルス
朝日町 マルス
越中宮崎 無人

 結果、一市町で一駅だけマルス端末を設置することとなり、青色の8駅がその対象となりました。いずれもかつての特急停車駅でもあります。富山市内の4駅にはあいの風とやま鉄道でのマルス端末は設置せず、JR富山駅で代替できると判断したようです。この中でマルス端末がなくなった駅が4駅ありますが、第三セクターに移管されてもこれだけ残れば上等だと思います。これらの駅でもあいの風とやま鉄道の自社端末は設置されています。 

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 そのあいの風とやま鉄道・高岡駅で購入したJRの乗車券です。あいの風とやま鉄道の社名記号は「〇あ」となっています。端末番号はF、カット紙を使用しているところから判断すると端末はMR51型だと思われます。他の駅でも同様です。

 高岡駅にはJR氷見線・城端線が通っていますが、駅の管理はあいの風とやま鉄道で行っています。JR時代の高岡駅のみどりの窓口は3窓ありました。移管されてからは向かって左があいの風とやま鉄道の窓口、真ん中がJR券を取り扱う専用窓口、右が閉鎖となっていました。窓口の係員が1人の時間帯は係員が客のオーダーによって窓口内を行ったり来たりしていました。

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 発売範囲は全国可能ということで、「青春18きっぷ」のようなトクトクきっぷも購入できます。ただし、JRのマルス端末ではないので、クレジットカードでの決済、5489(e5489を含む)やエクスプレス予約など電話・ネット予約の受け取り、イベント券・駅レンタカーの取扱いはできないそうです。 

 私が訪れた高岡駅ではほとんどの利用客がJR券の窓口に並んでいて、新高岡からの新幹線や金沢からの特急列車のきっぷを買い求めており、JR券の需要の根強さを目の当たりにしました。利用客の立場を考えたあいの風とやま鉄道のこの措置は良かったと思います。

 来月から氷見線・城端線でなにやら長いカタカナの名前の観光列車の運行が始まります。全車指定席なので、電話予約やネット予約をする利用客も少なからずいると思われます。高岡駅にはMR51型に加えて電話・ネット予約受け取りができる券売機も設置できればいいように感じます。

【2015/9/12:補足】

 福岡駅はPOSではなくマルス設置駅でしたので、該当箇所を修正しましたm(_ _)m

【2020/2/15:補足2】

 平成29年4月よりあいの風とやま鉄道のマルス設置駅において、クレジットカードの利用ができるようになっています。