とかち
◆種別:特急
◆区間:札幌~帯広(1日2往復)
この10月1日にJR北海道でダイヤ改正がありました。メインは何と言っても札幌~旭川間に特急「スーパーカムイ」が登場したことですが、その陰で石勝・根室線系統でも地味ぃに動きがありました。
特急「スーパーとかち」を1往復増発し3往復とし、特急「スーパー宗谷」で使用されているキハ261系をそのうちの2往復に投入しました。1往復分浮いたキハ283系を「スーパーおおぞら」に投入し、こちらも1往復増発しています。キハ183系で運転されている「とかち」は2往復減便されました。また、夜行の「まりも」は金土日運転となり定期列車としては廃止となりました。
改正前 改正後
スーパーおおぞら 6往復 → 7往復
スーパーとかち 2往復 → 3往復
とかち 4往復 → 2往復
まりも 1往復 → 廃止(季節化)
その結果、石勝・根室線系統の特急列車の本数は上の表のようになりました。札幌~帯広間の昼行列車の本数は変わっていませんが、全般的に速達化が進んだと言えます。その陰でこっそり「トクトクきっぷ」を値上げしていたりもしますが…。
さて、今回2往復減便されて半分になった「とかち」ですが、意外と歴史が新しく、平成2年9月に帯広発着の特急「おおぞら」を系統分離して登場しました。翌年には一部列車にハイデッカーグリーン車・2人用普通個室を組み込んだキサロハ182系を連結し、「スーパーとかち」(初代)としました。
その後、平成12年3月にキハ283系を使用した「スーパーとかち」(2代目)が登場すると、性能・内外装の劣るキハ183系が「スーパー」を名乗るわけにはいかなくなり、ハイデッカーグリーン車の有無に関わらず「とかち」に戻されました。キサロハ182系の連結は平成13年に終了しています。さっさとキハ183系からキハ283系に置き換えて「スーパー」化するのかと思っていたんですが、意外としぶとく生き残り現在に至ります。
車両はJR北海道釧路運輸車両所と札幌運転所所属です。釧路にはキハ183系のグリーン車の配置がないため、札幌所属のグリーン車を組み込んで運転しています。何だか面倒くさそうなことしているように見えます。
写真は根室線・帯広駅で撮影したものです。昨年4月に廃止になってしまったふるさと銀河線に乗った帰りに1回だけ利用しました。向かいのホームの奥にそのふるさと銀河線の車両が停まっています。一度はキサロハ182系に乗ってみたかったんですが…。
【補足:2009/10/3】
特急「とかち」は平成21年10月1日のダイヤ改正でひっそりと廃止されたため、カテゴリーを変更しています。