続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

同一列車印

同一列車印

 今年3月のダイヤ改正で、旭川新千歳空港間で特急「スーパーカムイ快速「エアポート」との直通運転が中止され、すべて札幌駅で運転系統が分離されました。

 実際に乗っていると、上り下り問わず札幌駅で乗客の大半は入れ替わり、直通利用客は多くないように見えました。それに「エアポート」は札幌~千歳間の通勤通学輸送も担うため、常に混み合っています。また、2ドアの特急型車両では乗り降りに時間がかかり、遅延の原因にもなっていました。そういった状況から判断すると、不便になる人はいるものの系統分離やむなしという感はありました。

 札幌駅を跨いで「スーパーカムイ」~「エアポート」の指定席を利用する場合、「スーパーカムイ」の特急料金だけで利用できました。ただし、通しで利用できる席数は12席(4席×3列)しか設定がなく、日付や時間帯によっては満席になることもしばしばでした。そのため、札幌駅で座席移動をすることを前提に、それぞれの列車で指定券を発行することがありました。

G1583

I0828

 こちらのきっぷは「スーパーカムイ28号」~「エアポート162号」を岩見沢新千歳空港間で通しで利用したものです。通しの指定席が満席だったため、札幌駅で座席移動しました。必要な料金は岩見沢~札幌間の特急料金だけでいいので、札幌~新千歳空港間は金額の入っていない指のみ券になっています。そして両方のきっぷに以下の印が押されています。

スーパー
カムイ・
エアポート
同一列車

 実際に自分が乗る列車の通しの指定券が満席という事象に遭遇したのが初めてだったので、どういう扱いになるかと思っていたら、こういう扱いになりました。 

 これ以外にダミー列車を指定して席無し券+指のみ券2枚を発券するやり方もありましたが、実際にはあまりやらない運用だったようです。やり方を知らないと言っていた係員がいたぐらいです。ヲタの趣味ならともかく、一般客にとっては同じ効力のきっぷであれば3枚より2枚の方がいいでしょうし、発券する側も手間が省けるのでそういった事情は理解できます。

 なお、先述のとおり3月のダイヤ改正で直通運転(同一列車)の設定はなくなっていますので、この印はお蔵入りしたものと思われます。