いしづち
▼種別:特急
昭和63年3月に本四備讃(瀬戸大橋)線が開通し、本州と四国が鉄道で結ばれました。それまで特急「しおかぜ」は高松~宇和島間を結んでいましたが、岡山発着の特急列車の名称に取られてしまい、高松発着の特急列車は新たに「いしづち」となりました。
(松山駅)
この列車も「しおかぜ」と同様に電車の8000系と気動車の2000系が混在して運用される珍しい列車です。宇和島行の列車や宇和島行の「しおかぜ」 と併結される列車は2000系で運転されます。
現在では以下のように運転系統が分離されています。
①始発から終点まで単独運転
②宇多津駅で「しおかぜ」と分割・併合
③宇多津駅で「しおかぜ」と接続
②の列車が大半で①は早朝夜間の列車のみです。③は繁忙期に多く見られ、宇多津駅で「しおかぜ」と接続し高松~宇多津間はピストン輸送するような感じです。2列車乗り継いでも特急料金は通算できるよう特例が設定されています。
私が乗ったのはこの1回だけです。20:14に岡山からの「しおかぜ21号」と高松からの「いしづち25号」が松山駅に到着します。ここで素早く分割し、宇和島行の「しおかぜ21号」の編成は20:30にそのまま宇和島へ向かい、松山止まりの「いしづち25号」の編成は折り返し20:23発の「いしづち34号」として高松へ向かいます。
同じホームに方面が逆の特急列車が止まっていて紛らわしい感がありますが、よく考えられた運用だなぁ~と感心した次第です。