続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

ELレトロ栃木・福島

ELレトロ栃木・福島号

◆種別:快速?(団体専用)

区間:横浜→郡山(片道のみ)

 今日の夜のニュースを見ていて、この列車に乗ったことを思い出しました。

 快速「ELレトロ栃木・福島号」は「福島ディスティネーションキャンペーン」に合わせて、JR東日本横浜支社主催の団体専用列車として6月6日の1日限りで横浜~郡山間の片道で運転されました。出発駅は横浜と新宿、到着駅は途中の宇都宮か終点の郡山のいずれかが選べました。

 「レトロ」という名の通り、高崎車両センターの旧型客車を使用しています。旧型客車を使った列車は珍しくはあるものの、乗ろうと思えば乗れなくはありません。ただ、運転区間200Km超えで乗車時間6時間超というのはそうそうありません。これはおもしろそうだと思い、若干出遅れながらもパックツアーを申し込んでみました。乗車の2週間前を切る時点で郡山プランのみ空きがあったので取ることができました。もともと宇都宮プランは考慮になかったので、ちょうど好都合でした。 

Eltochifuku1 (横浜駅入線)

 列車はEF64を先頭に横浜駅東海道線下り(熱海方面)ホームに入線しました。逆側にはEF81が連結されているプッシュプル状態で、EF81を先頭に下り線から上り線へ進入し郡山へ向かいました。横浜駅東海道線がこういう配線になっていて、下り線から上り線に進入できるのは知りませんでした。

 そしてほどなくして車内で配られたダイヤによると横浜~大宮間で2時間以上要していることに気付きました。湘南新宿ライン普通列車でも1時間10分程度で走破する区間です。ダイヤは以下のようになっていました。

横浜      7:10発

新鶴見(信) (7:25着/7:52発)

新宿      8:20着/8:22発

池袋        

大宮(操)   (8:53着/9:12発)

大宮        

宇都宮    10:33着/10:43発

黒磯        

白河      12:16着/12:45発

郡山      13:33着

 カッコ内は客扱いをしない運転停車で、は通過です。まず、新鶴見信号場で27分停車しました。この間に後部に連結されたEF64を切り離しています。新宿駅には客扱いで2分だけ停車し、池袋駅は徐行で通過しました。その後、東北貨物線に入り大宮操車場でも19分停車しました。ここでは特段何もなかったと思いますが、次の大宮駅も徐行で通過したので、荒ぶる撮り鉄対策で大宮駅を通過するために時間調整したのかなと推測しました。いずれにしろ池袋駅や大宮駅を通過したのは初の体験でした。

Eltochifuku2 (東北線・白河)

 大宮駅を発車してからは宇都宮駅までノンストップで1時間17分で走破しました。これは電車の普通列車とほぼ同じ速さで、大宮駅を3分後に発車した普通列車に追い付かれませんでした。旧型客車の列車にしては頑張って飛ばしていたと思います。

 宇都宮駅では7両中4両の客がごっそり降りてしまい、以降は空気輸送でちょっともったいない感じがしました。私は29分停車の白河駅でEF81の撮影しましたが、停車したホームの構造上、編成がきれい入るところで撮影できなかったのが残念でした。

 EF81には意外やヘッドマークがありませんでした。ヘッドマークの有無は賛否両論あって、特に撮る派の人にとっては好まない人がいるようです。私は乗るのがメインで、ヘッドマークがないと後々どの列車に乗ったか分からなくなるので、あった方がいいと思う派です。

X0298

X0299

 きっぷはこのような乗車票でした。 様式としてはごくありがちです。乗車券部分の経由が「東海道・東北」となっていて、紛れもなく在来線経由ということが分かります。

 ちなみに、私がこの列車を思い出したのは、この列車を撮るためにわざわざ京都から遠征してきた18歳の大学生が福島県白河市内の東北線の線路に設置されていた線間ロープを切って線間杭を抜いた器物損壊容疑で逮捕されたというニュースを聞いたからです。動機は線間ロープや線間杭が列車を撮る上で邪魔になったためやったんだそうです。線間ロープは上下線を分離することによって作業員と列車との接触事故を防ぎ、軌道内での作業を安全に行えるように設置されているものです。それを自分の身勝手な理由で抜くとは救いようのないアホです。

 追いかけるジャンルは違えど、こういう事件を見るたびに肩身が狭い思いがしますし、残念でなりません。K察にはしっかりお灸を据えてやっていただきたいです。

【補足:2015/11/3】

 元ネタのニュース映像がYouTubeから削除されてしまったため、ニュース映像の埋め込みを削除し、合わせて若干文面を修正しました。なお、その後犯人は福島家裁に送致されたそうです。