続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

ファンサービス@蒲郡

ファンサービス@蒲郡

 東海道線・三河塩津駅は蒲郡競艇場(今は「BOAT RACE蒲郡」って言うみたいですが…)の最寄駅です。隣接して名鉄蒲郡線・蒲郡競艇場前駅があります。昔は名鉄だけだったんですが、昭和63年にJRの駅が開業しています。両駅から歩いて5分程度のところに競艇場があります。

 名鉄は蒲郡線自体が廃線の危機にあるほど衰退が顕著なのに対し、JRは名古屋や岡崎・安城・豊橋といった三河地方の主要都市と直結しているうえに、開催日には「新快速」や「快速」の一部列車が三河塩津駅に臨時停車させていることもあり、後から開業したJRの方が利用客が多くなっています。開催日になると、いかにもそれっぽいオッサンが駅から競艇場までの道をゾロゾロと早足で歩いていたのが記憶に残っています。

 以前紹介した鳴門競艇と同様に、蒲郡競艇でも列車で来場するファンに対して運賃のサービスを行っていました。

 発駅から往復乗車券を購入し、復路券を競艇場内の換金所みたいなことろに呈示して交通費を受け取りました。上限は1,000円で、このきっぷの場合の自己負担は600円でした。真ん中に押されている赤いハンコは交通費支給済を示す印で、昔の蒲郡競艇のロゴマークです。

 余談ですが、このファンサービスのため豊橋鉄道の一部有人駅では三河塩津駅までのJR連絡の往復の常備軟券を発売していました。ファンサービス終了後も発売していましたが、昨日でJRとの普通連絡運輸を打ち切ったので、お蔵入りとなってしまいました。

 なお、このファンサービスは平成16年度末の開催で終了しています。公営ギャンブルはどこも苦境にあえぐ中、蒲郡競艇は売上高日本一になるほど好調で数少ない勝ち組の一つですが、こういうコスト部分についてはしっかり削っているようです。