グランクラス(シート)
長野新幹線「あさま」のうちE7系充当列車は最上位席のグランクラスの設定があります。12両編成のうち長野方の12号車がグランクラスになっています。東北新幹線(一部列車を除く)のグランクラスにはアテンダントが乗務していて軽食や飲み物のサービスがありますが、長野新幹線のグランクラスにはこれらのサービスはありません。
そのため、東北新幹線のようなフルサービスのグランクラスと長野新幹線のような言わばシートのみのグランクラスとは価格を分けました。前者は概ねグリーン料金プラス5000円で、後者はプラス3000円に抑えられています。
長野新幹線のグランクラスのきっぷです。何気に初日に乗っています。朝一番の列車ではないので、さほど苦労せずに取れました。金額のところに【グランクラス(シート)】と印字されています。東北新幹線のシートのみのグランクラスも同じようになっているんだと思います。
(E7系グランクラスのシート)
座席の硬さはE5系とさほど変わりはないように思えましたが、滑り止めのためか背面に凹凸がついていたので、見た目が明らかに変わりました。また、手元の操作ボタンの使い勝手も若干改善されたようでした。座席も室内空間も贅沢ではありましたが、座るだけでグリーン車プラス3000円は個人的にはちょっと高いと感じました。
昨年、JALで函館から帰ってきた時のことです。地方路線でしたが繁忙期だったので幹線用のファーストクラス(グランクラス相当)搭載機材が充当されました。しかし、ファーストクラスで提供される軽食のサービスがなく座席のみ提供された状態だったので、クラスJ(グリーン車相当)の料金で利用できました。クラスJの料金でファーストクラスの座席を楽しむことができ、今度はフルサービスのファーストクラスに乗ってみたいなと感じました。
今年3月に北陸新幹線が金沢まで開業し、「かがやき」「はくたか」「あさま」でグランクラスでのフルサービスが始まります。富山~金沢間のシャトル便である「つるぎ」でのグランクラス営業はなく、「あさま」では一部シートのみのグランクラスが残るようです。
シートのみのグランクラスはグリーン料金と同額にしろとは言いませんが、せめてプラス1000円ぐらいにならんかなぁというのは個人的な希望です。私が乗車したのは初日だったので半分程度は埋まっていましたが、それ以降グランクラスに座っている人はほとんど見たことがありません。手を出しやすい価格になって一度体験すると、次回乗る動機づけにはなると思います。