続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

函館フリー乗車券

函館フリー乗車券

 「函館フリー乗車券」は東北地方主要駅から函館エリアがフリーになる乗車券タイプのフリーきっぷで平成25年4月より発売されています。それまでは当日購入可能な「函館・大沼フリー乗車券」として発売されていましたが、フリーエリアは同じまま当日購入不可の「函館フリー乗車券」にリニューアルされました。

 新青森・青森発については有効期間が3日→4日に延びているので一概に「改悪」とまでは言えませんが、当日購入できなくなったので利用する敷居が高くなったのは確かです。

 フリーエリアは「函館・大沼フリー乗車券」の頃と変わっていません。また、私が利用した時は江差線・木古内~江差間が廃線になる前だったので、フリーエリアに含まれていました。当然ながら、現在では除外されています。

 来月の北海道新幹線開業に伴い、「函館フリー乗車券」は3月17日出発分で発売終了となることが発表されています。今のところ代替となるきっぷの設定はなく、割引きっぷはネット予約のみという状況です。

 青森~函館間の所要時間と運賃・特急料金の関係について大まかにまとめてみました。北海道新幹線の所要時間は新青森~新函館北斗間のものです。これに青森~新青森間と新函館北斗~函館間の所要時間が加わります。

  運賃 特急料金 所要時間
青函連絡船 2,000円 不要 3時間50分~4時間
快速「海峡」 2,880円 不要 2時間30分~40分
特急「スーパー白鳥」 3,240円 2,250円 1時間50分~2時間
北海道新幹線「はやぶさ」 3,240円 4,450円 1時間01分~06分

 これまで高速化との引き換えに少しずつ値上がりはしていますが、北海道新幹線は新青森~新函館北斗間の運賃+特急料金(通常期指定席)が7,260円とこれまでより大幅に高くなります。「函館フリー乗車券」と併用だと片道4,000円を切るので、ほぼ倍になります。これでは気軽に行き来するのに躊躇してしまいます。

 北海道新幹線は青森と函館とを結び、交流人口の増大が期待されています。現状だと確かに少しは速くはなりますが、運賃の高さと新青森・新函館北斗での2回の乗り換え負担が障壁となりそうな感です。

 だからって開業1ヶ月を前にして今さらどうにもならないんですけどね。ただ、せめてネット予約以外の割引きっぷの拡充は望みたいところです。