続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

鎌倉・江ノ島フリーきっぷ発売終了

鎌倉・江ノ島フリーきっぷ発売終了

Q0027 (ゆき)

Q0028 (かえり)

 発駅からフリーエリアまでの往復と、鎌倉・江ノ島・藤沢の鉄道路線がフリーになったフリーきっぷです。国鉄時代から発売されていたロングセラーで、常備券が発売されていた時期もありました。フリーエリアの隣接駅(戸塚・辻堂・逗子・本郷台)から千葉・古河・取手といった比較的遠方からの設定もありました。また、山手線内からは単駅ではなく「東京山手線内」発になっていました。フリーエリアは以下のとおりです。

  • 東海道線:大船~藤沢
  • 横須賀線:大船~鎌倉
  • 江ノ島電鉄(江ノ電):鎌倉~藤沢(全線)
  • 湘南モノレール:大船~湘南江の島(全線)

 この界隈の鉄道は小田急江ノ島線以外は網羅しています。小田急は発駅からの往復と藤沢~片瀬江ノ島間と江ノ電全線がフリーになる「江の島・鎌倉フリーパス」(新宿発:1,430円)というよく似たきっぷを発売しています。

Enoden (江ノ電・江ノ島~腰越間)

Shonanmono (湘南モノレール・湘南深沢)

 フリーエリアとの往来で途中下車はできませんでしたが、2日間有効でなかなか使い勝手の良いきっぷでした。このきっぷの良いところは大船と江の島を短絡する湘南モノレールが利用できたことじゃないかと思っています。江ノ電は乗っていて楽しいことは楽しいですが、少々時間を要するのと休日は激混みするが難点です。その点湘南モノレールは大船~湘南江の島間を13分で結び、休日でも比較的空いています。また、モノレールの固定観念を覆すような熱い走りを楽しむことができ、特に鎌倉山の上り下りで爆走するところはオススメです。

 復路片の下の鋏は湘南モノレールを利用した際に入れられたものです。利用した当時このきっぷは湘南モノレールの自動改札機に通りませんでした。平成17年ごろから改良されて通るようになっています。

 なお、「鎌倉・江ノ島フリーきっぷ」は3月末で発売終了していました。私は4月に入ってから気づきました。その代わりに650円で「鎌倉・江ノ島パス」というフリーエリアのみのきっぷが発売されています。フリーエリアこそ変わっていませんが、発売箇所はフリーエリア内のJR駅・びゅうプラザに限られ、有効期間は当日限りになっています。

 どうも3年前の「ヨコハマ・みなとみらいパス」の改悪とよく似ています。「ヨコハマ・みなとみらいパス」は新たにみなとみらい線が利用できるメリットがありましたが、今回の「鎌倉・江ノ島フリーきっぷ」の場合は利用者的に何一ついいことがありません。よくぞ繰り返し繰り返しトクトクきっぷの改悪を進めてくれるなと感心してしまいます。私は単なる利用者ですが、そんなことやってて小田急に客が流れても知らんぞ…と逆に心配になります。