鼎駅記念きっぷ
JR東海では硬券が全廃されて久しいですが、最近記念きっぷでちょくちょく「復活」しています。以前の記事で「特急ふじかわ15周年記念」なんて記念きっぷも紹介しました。
その先駆けは一昨年8月から発売された飯田線・鼎(かなえ)駅の記念きっぷセットだと思われます。鼎と「願いを叶える」を引っかけたものです。鼎駅は長野県飯田市にあります。名前の縁起の良さからそれ以前から入場券を買いに来る人はいたようですが、素っ気ないマルス券しかありませんでした。
記念台紙に鼎駅入場券と鼎から金野・千代・伊那福岡という縁起のいい3駅の乗車券のセットで1,340円での発売でした。今年発売分から伊那福岡までの乗車券がなくなった3点600円のセットに内容を変更しています。1,340円だとちょっと割高感があったのかもしれません。
(台紙)
JR東海飯田支店では現金書留での郵送依頼も受け付けているようですが、こういう縁起モノは現地で購入するに限ると思い、購入してきました。台紙は厚紙で絵馬のような形をしていました。
(B型硬券)
きっぷだけを拡大してみました。鼎駅ではちゃんとダッチングで日付を刻印してくれます。乗車券の社名記号[海]の感じが若干フォントが違うような感じがしますが、概ね忠実に作られていると思います。また、入場券は社名記号や2時間制限の文言がなく、国鉄時代のようなきっぷです。
この600円のセットは今年3月までの発売予定でしたが、私が現地で購入した翌日に4月以降も引き続き台紙を2種類追加して発売することが発表されました。鼎駅は住宅街にあって特に何もないですが、木造の駅舎はいい雰囲気を醸し出しています。委託の爺さんも親切です。興味と時間のある方は是非現地でお買い求めください。