きのくに指定席特急回数券
「きのくに指定席特急回数券」は乗車券+特急「くろしお」の指定席がセットになった4枚綴りの回数券です。設定区間は京都・新大阪・天王寺・和歌山~紀勢線内の主要停車駅です。
新大阪発着で料金比較してみました。特急料金は通常期のもので、新宮発着の乗車券は「大阪市内」が適用されます。
正規運賃+料金 | きのくに回数券 | 割引率 | |
---|---|---|---|
新大阪~和歌山 | 2,660円 | 2,100円 | 21.1% |
新大阪~御坊 | 4,080円 | 3,400円 | 16.7% |
新大阪~白浜 | 5,450円 | 4,500円 | 17.4% |
新大阪(市内)~新宮 | 7,010円 | 5,900円 | 15.8% |
意外や最も距離が短い和歌山着の割引率が一番高いです。これはこの区間が南海電鉄と競合しているのと、南へ行けばいくほど他交通機関より「くろしお」の方が優位性が発揮できるためだと思われます。JR他社も含めて、乗車券+特急券がセットになったタイプの回数券としては比較的割引率が高いので、1ヶ月間有効と利用期間が短くなっています。
これが現物です。JR西日本の「JRおでかけネット」には「きのくに指定席特急回数券(指定席特急回数券)」とカッコつきの名称で記載されています。このカッコが曲者で、システムの方にはカッコの名称だけで登録されているようで、現に券面もそうなっています。私が「新大阪~和歌山間のきのくに特急回数券ください」と頼んだ時、えらく発券に時間がかかりました。最後には「4枚8,400円のやつで大丈夫ですか?」と逆質問される始末でした。
以前の記事でも書きましたが、JR西日本のきっぷにはHPの記載と実際の券名が相違することがままあります。確実に伝えたい場合は券面右上の「467-03」の商品コードを伝えた方がよかったのかもしれません。「JRおでかけネット」には「商品番号」として記載されているコードです。
【補足:2021/4/2】
「きのくに指定席特急回数券」は平成29年3月末で発売終了したので、カテゴリーを追加しています。