九州新幹線2枚きっぷ
以前の記事でイレギュラーな「九州新幹線2枚きっぷ」について紹介しましたが、改めて普通のものを紹介します。
「九州新幹線2枚きっぷ」は九州新幹線全線開業後に発売されている「2枚きっぷ」タイプの回数券です。乗車券と新幹線自由席特急券がセットになっています。指定席やグリーン車を利用したい場合は「新幹線指定料金券」や「新幹線グリーン料金券」が必要になります。
設定区間は博多(福岡市内)、小倉(北九州市内)、熊本、鹿児島中央のいずれかの駅発着で、唯一の例外が新水俣~出水間の設定です。博多(福岡市内)については筑後船小屋以南すべての九州新幹線の駅との設定があります。
昨年末に使用してきた現物です。特段特徴のあるきっぷではありません。無効印の効の字の右下に*が印字されているので、券売機での新幹線指定料金券の発行にも対応しているのかもしれません。
【ひとこと】
割引率は区間によりけりですが、新幹線になって所要時間が短くなった分在来線時代と比べて割引率は渋くなっています。価格は4月以降の値上げされたものです。
新幹線2枚きっぷ | 運賃+特急料金 | 割引率 | |
---|---|---|---|
博多~熊本 | 3,600円 | 4,610円 | 22.0% |
福岡市内~出水 | 7,100円 | 7,790円 | 8.9% |
福岡市内~鹿児島中央 | 9,260円 | 9,970円 | 7.1% |
出水~鹿児島中央 | 3,190円 | 3,200円 | 0.3% |
高速バスと激しく競合する博多~熊本間は2割以上安くなっていますが、出水~鹿児島中央は定価のたった10円引きで、割引率は0.3%です。トクトクきっぷとして設定する意義すらあやしくなります。私が使用した画像にある値上げ前の同区間の価格も定価より10円安でした。価格を見た時は間違いじゃないかと思ったぐらいです。
あまり安くしてしまうと肥薩おれんじ鉄道の乗客を奪ってしまうので、あえて高くして配慮しているのではないかと疑ってしまいます。
使い勝手:★★★☆☆
お得感:区間によりけり(出水~鹿児島中央間について★なし)
当日発売:あり
小児用:あり
【補足:2021/5/4】
「九州新幹線2枚きっぷ」は2021年3月末で全区間発売終了したのでカテゴリーを追加しています。