九州新幹線日帰り2枚きっぷ
九州新幹線は全線開業から3周年を迎えました。開業当初からの本州へ直通する「みずほ」「さくら」が好調で、九州内の利用が伸び悩むという傾向は変わっていないようです。そのためか九州内の利用を喚起するような商品が多く見られます。以前紹介した「ビックリつばめ2枚きっぷ」もその一例です。
「九州新幹線日帰り2枚きっぷ」はその名のとおり日帰りで九州新幹線自由席を利用する場合の2枚きっぷです。もちろん一人で往復しても、二人で片道利用でもOKです。博多から新鳥栖~新玉名間の各駅に対して設定があります。
私が利用した吉塚・博多~久留米間については2枚2,400円で、片道1,200円になります。正規運賃+特急券は1,550円なので、およそ2割引きにはなっています。運賃は720円なので、480円足して新幹線を利用できるという感覚です。
日帰り2枚きっぷ | 正規運賃+特急料金 | 割引率 | |
---|---|---|---|
新鳥栖 | 1,100円 | 1,370円 | 19.7% |
久留米 | 1,200円 | 1,550円 | 22.6% |
筑後船小屋 | 1,600円 | 2,280円 | 29.8% |
新大牟田 | 2,000円 | 2,930円 | 31.7% |
新玉名 | 2,450円 | 3,450円 | 29.0% |
割引率はこんな感じです。新大牟田の割引率が高いのは天神から大牟田へ1時間に2本直通する西鉄電車の存在を意識したのかもしれません。西鉄の特急であれば1時間強で運賃はちょうど1,000円です。片や新幹線は約30分で2,000円になるので、料金が倍で所要時間が半分といったところでしょうか。
今度(=今日)のダイヤ改正では「みずほ」増発の陰で、博多~熊本間の「さくら」や「つばめ」の減便、「さくら」全便の新鳥栖・久留米両駅への停車など、利用状況に合わせた本数の適正化と九州内の収支改善に向けた動きが目立つ感じがします。
【補足:2021/5/4】
「九州新幹線日帰り2枚きっぷ」は2021年3月末で発売終了したので、カテゴリーを追加しています。