松本電鉄連絡券3
(新島々駅+バスターミナル)
松本電鉄(正式社名の「アルピコ交通」はどうも慣れないな…)でJR連絡券を発売しているのは新島々駅と波田駅の2駅だけになります。波田駅は住宅街の中にあるごく普通の駅であるのに対し、新島々駅は上高地や北アルプスへのバスターミナルがあり、観光の拠点として使われている駅です。
JR連絡券であれば波田駅より新島々駅の方が多そうに見えます。しかし、波田駅では自動券売機でJR連絡券を購入できますが、新島々駅の自動券売機では自社線内の発売しかないため、JR連絡券は窓口で購入することになります。新島々駅の窓口には発券端末がないため硬券や補充券で発売されます。
(A型硬券)
ちょっと古いですが中央線・塩尻駅までの乗車券です。ソコソコ需要の多い区間にはこのような着駅が指定されたA型硬券が発売されています。この時には長野・名古屋・東京都区内の4種類があり、一番安いこのきっぷを購入しました。
(D型硬券準片)
このきっぷは中央線・吉祥寺駅までの乗車券です。D型硬券の準常備式で準片とも呼ばれる様式です。ここでは初めて紹介するかもしれません。JRでも少し見られましたが、今では一部地方私鉄にしかありません。このきっぷで途中下車をした際にJRの若い係員は固まっていましたが、無理はないと思います。
中央東線の着駅候補が複数印刷されており、ハサミで切ったところの最下段が着駅・金額・有効日数です。このきっぷは吉祥寺着で4250円・3日間有効ということになります。「新島々から い」とあるように他に「ろ」と「は」があります。「ろ」は中央西線方面、「は」は大糸線方面になります。
上の2つのように硬券がない区間については普通の補充券になります。松本電鉄の補充券なの、左上にJR東日本を示す□東と印刷されています。連絡運輸範囲はJR東海エリアも入っているのでこの表記が必要なのかは少々疑問です。
硬券に関しては現在でも発売しているかはわかりません。塩尻着のA型硬券はもうないという噂も聞いています。来年4月には消費税が増税されることが決まったため、運賃が変更になることが予想されます。 売れ行きが悪い常備券(硬券・軟券)だと、運賃を改定した版が用意されずそのままお蔵入りしてしまう可能性がなきにしもあらずなので、懸案はできるだけ解決しておきたいものです。