長野~直江津間通過連絡
昨年3月の北陸新幹線金沢開業に伴い、信越線・長野~直江津間は第三セクターに分離されました。長野県部分の長野~妙高高原間はしなの鉄道・北しなの線に、新潟県部分の妙高高原~直江津間はえちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインとなりました。
こちらの乗車券は長野~直江津間をしなの鉄道・えちごトキめき鉄道で通過利用した際の通過連絡の乗車券です。経由は「長野・しなの鉄・妙高高原・トキめき・直江津」となっています。「青春18きっぷ」で旅行した際のショートカットに利用しました。個人的に長野~直江津の乗車券では面白くないので、敢えて通過連絡の乗車券にしてみました。篠ノ井駅の指定席券売機では普通に買えました。
この通過連絡の連絡範囲は長野~直江津間をしなの鉄道+トキ鉄経由で乗車し、松本~稲荷山間と黒井~新潟間の相互発着である場合で、結構範囲は狭いなぁという印象です。また、同じしなの鉄道+トキ鉄経由でも、長野~上越妙高や豊野~直江津を間に挟んだ通過連絡の設定はありません。
(しなの鉄道115系:長野駅)
(トキ鉄ET127系:直江津)
実際に使ってみて、一点気になることがありました。長野・妙高高原・直江津の各接続駅では改札内で乗り継ぎができ、しなの鉄道・トキ鉄のいずれも列車はワンマンカーだったのできっぷの確認をされることは当然なく、結局篠ノ井駅で入場してから直江津に抜けるまで一度もきっぷの確認がなかったことです。
長野駅や直江津駅の構造上、特に「青春18きっぷ」シーズンには無意識(一部は意識的に?)に通過利用していた客も相当数いたと思われます。両社とも駅構内や車内でアナウンスはしていたものの、運賃の取りはぐれは相当あるんじゃないかなと感じました。要員と増収の兼ね合いだと思いますが、何とか実効性のある対策をした方がいいと思います。