続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

N’EX往復きっぷ

N’EX往復きっぷ

 成田空港から飛行機に乗る利用客のために、特急「成田エクスプレス(N'EX)が割安で利用できる「N'EXクーポン」というバラタイプの2・3枚セットのきっぷが発売されていました。東京近郊区間~成田空港・空港第2ビルまでの乗車券+特急券がセットになって1枚あたり2400円でした。

 その「N'EXクーポン」が今年3月末で発売終了し、新たに発売されたのがこの「N'EX往復きっぷ」です。有効期間は利用開始日から14日間というのは同じですが、「N'EXクーポン」だと二人もしくは三人で片道利用もできたものが、このきっぷでは一人での往復利用に限定されました。

P0219(ゆき)

P0220(かえり)

 きっぷはこのような感じです。出発地は東京都区内をはじめN'EXの主な停車駅6か所に設定されています。東京都区内発だと往復4800円なので「N'EXクーポン」から価格据え置きですが、大船発だと6200円に大幅値上げされています。また、出発地が限られてしまったため停車駅の周辺駅からの利用もできなくなっていて、割安感はなくなっています。

 発売箇所はJR東日本首都圏の主な駅の「指定席券売機」か周辺の旅行会社窓口です。駅のみどりの窓口では発売しないのが特徴です。また、出発日の前日までの購入を要し、当日の購入ができないよう変更されました。

 「指定席券売機」で購入する場合は旅行商品との同時購入か航空券の提示といった発売条件はなくなりましたが、旅行会社窓口で購入する場合は引き続きこの発売条件は残るようです。いわばダブルスタンダードです。

【ひとこと】

 「指定席券売機」誘導と当日購入不可というのは最近のJR東日本のトクトクきっぷにはありがちな傾向です。慣れた利用客ならそれでも問題ないですが、必ずしもそうとは限りません。しかも、「N'EXクーポン」の使い勝手の良さがことごとく失われた上で値上げもされているので、利用者側のメリットは確実に落ちた感じがします。

 N'EXは京成スカイライナーやバスとの競合で苦戦が伝えられます。このきっぷはN'EX利用率向上の目的もあると思うんですが、その目的達成に寄与できているか疑問です。今のところ9月末出発分まで発売予定です。

使い勝手…★★☆☆☆

お得感…★★☆☆☆(区間によりけり)

当日発売…なし(前日まで)

小児用…あり(半額)