続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

瀬戸内国際芸術祭関連2

岡山・香川アート往復きっぷ

 昨年開催された「瀬戸内国際芸術祭」へのJR西日本の新幹線主要駅からのアクセス用のきっぷとして、「岡山・香川アート往復きっぷ」という岡山駅までの新幹線指定席往復+フリーエリアのきっぷが発売されました。1人利用もできましたが、出発前日までの発売でした。

 フリーエリアは以下の通りです。

 価格は以下のようになっていました。正規料金は発駅から高松駅までの往復のものです。

           アート往復   正規料金  割引率

京都(市内)    10000円   17780円   43.8%

新大阪(市内)    9000円   14840円   39.4%

広島(市内)     9000円   14000円   35.7%

博多(市内)    20000円   26780円   25.3%

 割引率はいずれも25%超と高めです。これにはこのきっぷ特有の制限が関係していると思います。

 と言うのは、新幹線の利用可能列車が「ひかり」と「こだま」に限られます。山陽新幹線の主力列車が「のぞみ」と「さくら」であることを鑑みると、かなり範囲は狭まります。利用範囲が狭い分割引率を上げているんだと思います。ただし、小倉・博多発に限っては「のぞみ」も利用できました。それゆえ割引率が低くしたのでしょう。

 あと、もう一つの制限が購入にあたって「瀬戸内国際芸術祭」のパスポートの呈示か同時購入が必要な点でした。そんな感じだったので、単純な出張利用への歯止めはある程度かかっていました。

Q0144 (ゆき)

Q0145 (かえり)

 私は5489サービスで予約をし決済まで済ませたんですが、パスポートの確認作業が必要だったため駅の窓口で受け取ってきました。実際にパスポートは持って行ったものの、確認はされなかった記憶があります。また、往復とも指定席は利用していますが、指定券発行の記録はありません。

 実際に使ってみて、新幹線の利用制限さえクリアできれば、フリーエリアもソコソコ広く価格的にも魅力的なきっぷだったと思います。ただ、でも触れていますが、芸術祭の主要な展示物は離島にあるので、周辺の観光には便利でも、芸術祭の鑑賞という点ではイマイチであることには変わりありません。だから、芸術祭観賞用の一時的なきっぷとしてよりも、通年の観光用のきっぷとして売るのがいいように思います。