続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

ポケモントレイン

ポケモントレイン気仙沼号

◆種別:快速

◆区間:一ノ関~気仙沼

 昨年10月にJR東日本は被災地支援の一環として大船渡線に「POKÉMON with YOUトレイン」を運行することを発表しました。「POKÉMON with YOU」とはポケモンを通じて被災地の子どもたちの支援活動を行うプロジェクトだそうで、そこにJR東日本の広告子会社の「ジェイアール東日本企画」が協賛しているという関わりがあります。

 運行開始は冬休みに入った昨年12月22日からで、28日までの運転期間中は被災地の子どもたちが招待され、年明けから一般向けの臨時列車となりました。3月までは大船渡線・一ノ関~気仙沼間で運転され、その後、東北線や石巻線でも運転されています。

Pokemon1 (大船渡線・陸中松川)

 車両は大船渡線で使用しているJR東日本一ノ関運輸区のキハ100系2両を大改造して、全面ポケモン仕様にしています。既に外観からして全然違います。2両のうち1両は座席車で、もう1両は座席を撤去し自由に遊べるプレイルーム車両になっていました。

I0647

 私はポケモン世代ではないので、ポケモンのキャラクターだとか話がどうだとかというのは全く知りません。ただ、純粋に乗り物として興味があったので乗ってきました。座席が1両分の席数しか発売されないため、発売後すぐに満席になってしまうことが多く、このきっぷも日付を変えて何回か試した末に取れたものでした。

Pokemon_seat (座席車車内)

 座席車の車内は座席のモケットや床地を張り替え、カーテンも交換しポケモンの世界を表現していました。全部の座席の写真を撮って回っている人もいました。

Pokemon_playroom (プレイルーム)

 プレイルームは座席ばかりか通路すらなく、車内全体が遊び場になっていました。このコンセプトはJR四国の「ゆうゆうアンパンマンカー」を参考にしたと思われますが、あちらは端の方には座席がある上に中間車なので通り抜けのためどうしても通路が必要になります。それゆえ窮屈さがありましたが、こちらは通路がない分広々としています。この広さにはちょっと驚きました。

 そして一番驚いたのはこの車内放送です。たぶんこれはキャラクターの声なんだと思います。企画モノの列車とはいえ、ここまでやるとは驚きでした。

Pokemon2 Pokemon3

 手が込んでいるのは車内だけではなくて、駅名板もポケモン仕様になっていました。また、停車駅ごとにスタンプラリーを開催していたり、駅ごとに違ったポケモンのオブジェを置いて記念撮影ができるようになっていて、家族で楽しめるような仕掛けがいっぱいありました。ポケモン好きの子どもにはたまらないと思います。

 JRのきっぷは就学前の幼児は運賃不要ですが、普通列車仕様のボックス席で大人の膝の上に乗せることが前提になります。しかも、指定席はきっちり埋まりますから、非常に窮屈です。就学前の幼児でも運賃を支払って指定を確保した方が無難だと思います。

 実を言うと私はこの列車に乗って少し後悔しました。同じ510円の指定席でも、大人一人で一席使うより、親子連れが使った方がより楽しめたのではないかと感じました。なお、「POKÉMON with YOUトレイン」は東北地方を中心に今後東日本各地を走る予定だそうです。