島原鉄道車内補充券
島原鉄道はほとんどの列車でワンマン運転をしています。一部では車掌が乗務する列車が残っており、無人駅や営業時間外の有人駅から乗車した場合は車掌がきっぷを発売します。
このきっぷは諫早接続のJR連絡券です。上部に□九と印刷されているので、JR連絡券専用の様式のようです。島原鉄道からのJRの連絡範囲はJR九州管内で完結しているので□九で問題ないのでしょう。なお、島原鉄道線内完結の補充券はパンチで穴あけ式のものです。
事由のところに「急」とか「B寝台」という項目があるためずいぶん昔のきっぷに見えるかもしれませんが、昨年購入したものです。ローカル線の駅では今でもたまに見かけますが、車掌が携帯していたのは久しぶりに見ました。手帳のような運賃表で運賃を調べて記入していました。
余談ですが、このきっぷは妙に厚手の紙です。画用紙とボール紙の中間ぐらいの厚さはあります。カーボン転写の補充券の場合は下の券に写らないよう下敷きを敷いて記入するものですが、下敷きを敷く手間を省くために敢えて厚手の紙にしたのかもしれません。
(島原外港駅)
島原鉄道は平成20年3月末で南目線の大半にあたる島原外港~加津佐間を廃止し、島原外港駅は終着駅となりました。島原外港駅はその名の通り島原港の最寄り駅で、熊本港や三池港といった有明海の対岸へフェリーの起点となっています。しかし、終着駅になるのと同時に無人化され、その後駅舎も失火で焼失したため、簡素な風防だけの寂しい駅になっています(写真左の妙に煌々しい建物はパチンコ屋です)。そのため、車掌からきっぷを購入した次第です。