湘南日光
◆種別:特急(団体専用)
◆区間:小田原~日光
(日光駅)
昨年10月1日に日光駅開業100周年を迎えました。それを記念して10月6日に臨時列車が運転されました。その名も特急「湘南日光」です。「湘南日光」という列車は昭和36年に日光~伊東間を東京経由で157系を使用して運転されていた急行列車で、昭和45年まで運転されていました。個人的には始発が伊東なんだから、「湘南日光」と言うよりは「伊豆日光」って感じがしますが…。
列車の名前こそ「湘南日光」ですが、157系は全車廃車され現存せず、東海道線・東京駅から東北線方面に繋がっていないため、、今回はJR東日本大宮車両センターの「157系風185系」を使用して、小田原~日光間を湘南新宿ライン経由で運転されました。
今回の「157系風185系」は絵幕は使用せず、157系を模した「湘南日光」ヘッドマークが取り付けられていました。他の列車で使用されていたのは何回か見たことあったので初見ではありませんが、どうもしっくりこない感じがします。
この列車は団体専用列車として運転されました。この列車を利用するパックツアーは往復指定+日光の観光・ランチがセットになった4パターンがありました。列車の企画としてはヲタ的な興味を惹きそうな感じがしましたが、パックツアーが1名での申し込みができない上にいろいろと鉄ヲタ的に不要なオプションが付いてきて、むしろヲタを排除するような設定になっていました。
私は渋谷から乗車しました。乗車率は6割程度に見えました。パックのプランごとに号車が決まっていたようで、私と同じコースの人はみな同じ車両に集まっていました。また、往復とも全く同じ号車・同じ座席でした。申込時にわざわざ指定していたようには見えなかったので、パックの設定が自動でそうなっていたのかもしれません。
日光線経由なので渋谷~日光間が2時間50分かかっています。ほぼ同時期に運転された東武線経由の臨時特急「スペーシア日光」は2時間10分です。都心から日光へ行くには宇都宮廻りの日光線経由だと距離的・時間的にどうしても不利になってしまいます。国鉄が東武との競争に負けた理由を垣間見たような気がしました。
列車の写真は日光駅の留置線で撮影したものです。