札幌・小樽フリー乗車券
一昨年12月の東北新幹線全線開業に伴って、北海道~関東・東北地方を結ぶトクトクきっぷは特急券込みタイプから乗車券のみタイプに変更されたものが多くありました。
この「札幌・小樽フリー乗車券」もそのうちの一つです。その名のとおり乗車券のみタイプになっていますが、以前は「青森・札幌往復きっぷ」として札幌市内までの特急券込みの往復きっぷとして発売されていました。いつものように両者を比較してみます。
札幌・小樽フリー乗車券 | 青森・札幌往復きっぷ | |
発売額 | 9,000円 | 19,000円 |
特急料金 | 別途必要 | 指定利用可 |
有効日数 | 4日間 | 6日間 |
山線利用 | 可 | 不可 |
フリー区間 | 札幌~ニセコ間 | なし |
価格は10,000円値下げになっていますが、片道当たりの特急料金が5,420円(通常期)かかるので実質的な値上げになっています。それに有効期間は2日短くなっています。ただし、自由席利用や急行「はまなす」の指定席を絡めると「青森・札幌往復きっぷ」より割安になる場合があります。また、函館線の山線(倶知安経由)が利用できるので、フリー区間の東側に用事がある場合は遠回りにならずに便利です。
(ゆき)
(かえり)
これがその現物です。私は札幌ではなく苫小牧に用事があったので、往復とも苫小牧~フリーエリア間は放棄しました。青森~苫小牧間の片道でも6,930円するので、それでも十分に元が取れています。苫小牧でなくとも八雲以遠の往復であれば割安になります。なお、青森~フリー区間の途中下車はできませんが、駅員に事情を話せば便宜的に改札外に出してくれることがあります。
【ひとこと】
第一印象は「何の工夫もないきっぷだなぁ…」と感じました。「札幌・小樽」と称するのであればせめて札幌市内の駅は網羅しておくべきだと思いました。どうせ何らかの料金券は購入しなければならないのに、乗車券のみになってしまい何となく割高感は感じます。フリーきっぷはともかく、ある程度経路が限定されるこういった往復タイプのきっぷについては特急料金込みの方がいいように思います。
今のところ発売期間は3月末までとなっています。4月以降どうなるか気になるところではあります。
使い勝手…★★★☆☆
お得感…★★★☆☆
当日発売…あり
小児用…あり
【補足:2019/2/23】
料金比較の部分を表形式に変更しました。また、北海道新幹線開業に伴い、平成28年3月で発売終了していますので、カテゴリーを追加しています。