続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

駿河小山の休日

駿河小山の休日

 今年3月に無人化された御殿場線・駿河小山駅ですが、一点気になることがありました。

Surugaoyama_ichi (特急券を持たない場合の乗車位置)

 駿河小山駅には全車指定の特急「あさぎり」の一部列車が停車します。駿河小山駅から乗車する場合は車掌から特急券を購入することになりますが、上り(新宿行)を利用する場合、次の松田駅まで15分程度しかありません。JR東海の車掌は松田駅で小田急の車掌と交代しますが、松田駅到着までに購入できないと松田駅から乗務した小田急の車掌には誰が無人の駿河小山駅から乗車したかなんてわかりません(駿河小山駅に乗車駅証明書はありません)。

 小田急線で特急券を購入しないで特急列車に乗車し、車内で特急料金を精算した場合、ペナルティーとして300円加算される制度があります(小田急が公式にペナルティーとは言っていませんが、性質的にペナルティーと判断して差し支えないでしょう)。松田駅到着までに特急料金の精算を済ませられないで小田急線内に入って精算すると、300円上乗せされた特急料金を支払うことになりはしないかと思ったからです。

 休日に限りどこかから係員が出張してきて、きっぷの発売を行っているというネットの噂を聞いたことがありました。しかし、過去にJR東海が駅の無人化をした場合、速攻で窓口を潰して機械も撤去しているので、おそらくガセネタだろうと思っていました。

 ただ、ちょっと引っかかってはいたので、6月のある日曜日に近くに行った際に立ち寄ってきました。ツーマン運転の普通列車で現地に到着したんですが、きっぷは車掌が回収していました。ワンマン運転だったら運転席横の運賃箱に投入したんだと思います。

Surugaoyama_after (駿河小山駅窓口)

 改札側のシャッターは下りていたので一瞬ガセネタかと思いましたが、きっぷ売場のシャッターは開いていて、係員がきっぷの発売をしていました。噂の通りでした。ただ、キオスクは無人化と同時に閉店になっていて、近距離用の自動券売機は撤去されていました。

G1170

G1171

E0858

 さっそくきっぷを購入しました。無人化以前と同様にマルス端末がそのままありました。しかも、クレジットカード決済も可能で、「あさぎり」関連以外のきっぷも購入可能でした。ただ、チケッターは使っていなかったように見えました。

 発券していた係員は地元への委託とかではなく、JR東海の制服を着てバッジも付けていた社員でした。私の後にきっぷを買った爺さんが係員を質問攻めにしていたんですが、係員は「あさぎり1・3・6・12号」の到着に合わせて直前の列車で御殿場駅から出張し、「あさぎり」を見送ってから再び列車で御殿場駅に戻るそうです。常時いるわけではありません。

 この扱いは土日だけだそうです。平日はともかく、土休日については出張販売という形で極力不便にならないよう手当てされていることになります。これは特例中の特例なんでしょうが…。