東京山手線内均一回数券
部屋の掃除をしていたら、未整理のきっぷが大量に出てきました。自分で「こんなもん持ってたんだ」と思うようなものもありましたので、整理の過程で少しずつ紹介していきます。
こちらのきっぷはかつて発売されていた「東京山手線内均一回数券」です。区間は設定されず、一枚で山手線内一乗車に利用できました。確かマルスでの発売はなく、常備券の回数券か平成に入ってこのような券売機券が登場したぐらいだったと記憶しています。
このきっぷが発行された平成9年10月当時の発売額は11枚綴りで1,600円で、1枚あたり約145円でした。当時の山手線内の運賃は以下のような感じでした。
営業キロ | 運賃 |
1~3 | 130円 |
4~6 | 150円 |
7~10 | 160円 |
11~15 | 190円 |
16~20 | 250円 |
7~10Km乗車する場合は普通回数券と同額で、11Km以上乗車する場合は普通回数券よりも割安です。さらに16Km以上乗車する場合は割引率が約42%にもなり、相対的に距離が短いにもかかわらずかなり高い割引率でした。
昭和43年10月の時刻表には「東京電環均一回数券」として既に記載があるので、国鉄時代からのロングセラーでした。しかし、他の回数券と比べて割引率が高すぎて不公平であるという理由で平成12年1月末で発売終了となりました。ご丁寧に当時のプレスリリースには「廃止後はきっぷを買わずに自動改札機に投入するだけで乗車できるイオカードをご利用ください」という記載があります。