続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ。そろそろ15周年。

座席未指定券1

座席未指定券1

 座席未指定券とは今年3月のダイヤ改正で登場した制度です。今のところ座席未指定券を発売している特急列車はJR東日本常磐線特急「ひたち」「ときわ」「スワローあかぎ」成田エクスプレスの4列車です。

 一言で言うならば、日付と区間が指定され、座席が指定されていない状態の指定席特急券です。座席未指定券から指定席特急券への変更は乗車変更のカウント外かつ無手数料でできますが、逆はできません。 

 全車指定席列車の空席利用という点では東北新幹線の盛岡以北や秋田新幹線での特定特急券の制度に近いですが、特定特急券は自由席相当の特急料金に対し、座席未指定券は指定席相当の料金です。払戻手数料は指定席に準じた330円です。

G1489

 これが座席未指定券の現物です。券名は「特急券(座席未指定)」となっています。常磐線ですので、列車名は「ひたち号・ときわ号」とダミーの列車名が入っています。

 座席未指定券は全車指定席の特急列車の空席に座席を指定せず乗車する際に使用します。車掌のハンディ端末には発売済みの座席情報が送信され、指定席発売済みの座席が分かるようになっています。なので、未発売の座席に座っている客(≒座席未指定券所持客)だけを対象に車内改札を行います。

 ただし、座席未指定券所持客は車掌の車内改札を受けたからと言っていま座っている座席が確保されるわけではなく、券面の注意書きにもあるとおり、後からその座席の指定を持った客が現れたら明け渡して別の席に移動しなければなりません。きっぷの発売額は同じですが、指定席特急券を持った客の方が立場が上です。車掌が端末上で入力して座席を確保する仕組みはどこかの私鉄が実現していた気がするんですが、あいにくそこまでの機能は実装されていません。

Smartexpress (スマートエクスプレス宣言!)

 常磐線の特急停車駅にはこのような「スマートエクスプレス宣言!」なる掲示がいたるところに貼られています。実際スマートかどうかは利用客が決めることで、私はこの座席未指定券の制度を見た時、「これは一体誰にとって何のメリットがあるのだろうか?」と考えてしまいました。利用客について考えられたのは以下の2点です

  • 予定が未定の場合に座席未指定券だけ先に購入し、予定が決まってから指定席に変更できる。
  • 1両に数人しか乗っていないようなガラガラで指定を取るまでもない時に空いている好きな座席に座れる。 

 でも、それはそれまであった自由席特急券で事は足りますし、実に些細なことです。逆に発売側(JR東日本)のメリットを推測してみました。

  1. 車内改札の簡略化?による人件費の削減
  2. 自由席廃止による増収
  3. 車内発売料金(260円)徴収による増収

 「成田エクスプレス」についてはもともと全車指定席でなので、あまり該当しないかもしれませんが、私が思いつく限りではこんなところです。コスト削減と増収を同時に狙ったのではないかと。実際に車内改札が楽になったのかは中の人ではないので何とも言えませんが…。

 一点気になっているのは座席未指定券を持った客が座っているところに、後から指定席を持った客が乗ってきてもすんなり場所を移動してくれるか?という点です。相手がDQNだったり、寝ていたり、酔っ払っていたり、権利ばかり主張する強情な老人だったりするとトラブルになりかねないです。仮に自分が指定席を持っていてその席に座る権利があるとしても、別の客が先に座っていて、それを移動させるのはあまりいい気分ではありません。

 個人的には車掌の端末で座席未指定券の客にも座席が割り当てられるようにすべきと思いますが、発売側は全車指定席を浸透させ、事前に指定を取ることを原則としたいでしょうから、当面現状維持だろうなと思います。

 座席未指定券については今後何回に分けて取り上げていきます。