新えきねっと連続乗車券の有効日数誤り
2021年6月27日にJR東日本のインターネット予約サイトの「えきねっと」が大幅リニューアルされました(以下リニューアル後の「えきねっと」を「新えきねっと」とします)。
私は旅先の青森にいたので、スマホサイトで自分が使用する分しか試していなかったんですが、twitter上ではいろいろな人が試してあれやこれや話題になっていました。その中で新えきねっとで予約した連続乗車券の有効日数に誤りがあるという情報が流れてきました。
取り急ぎ、流れていた情報と同じ区間を予約して、駅のみどりの窓口で発券してみました。その結果、誤りはありませんでした。ただ、よくよく読んでみると指定席券売機で受け取った場合に限って発生していました。
さらに情報収集してみると、英語表記にするとしないの違いや決済方法によっても誤りがあったりなかったりするとのことでした。山形県在住のきっぷ収集における私の師匠からヒントを得て、私も以下の8パターンに分けて集めて検証してみることにしました。
日本語表記 | 英語表記 | |
---|---|---|
えきねっとカード決済 | ① | ② |
コンビニ決済 | ③ | ④ |
駅カード決済 | ⑤ | ⑥ |
駅現金決済 | ⑦ | ⑧ |
比較のため区間はすべて「連続1:渋谷→大崎」「連続2:大崎→目黒」としています。いずれの区間も片道乗車券だと当日限り有効なので、連続乗車券の有効日数はそれを合算した2日間であれば正解です。
新えきねっとのサイト上でカード決済したものです。早速やってくれました。 「7月11日から7月11日まで有効」と当日限りになっていて、有効日数が見事に誤っています。
同じ条件の英語表記です。「VALID 2 DAYS」となっていて、こちらの有効日数は正当です。ちなみにえきねっとで英語表記のきっぷを受け取れるのは東京23区内と新幹線の主な駅に限られます。
コンビニ決済についても同様で、日本語表記の有効日数は誤っていて、英語表記の有効日数は正当です。
駅でのカード決済の場合、日本語表記の有効日数は相変わらず誤っていますが、英語表記の方も「VALID 0 DAYS」となっていて誤っています。0日間有効ということはこのきっぷは使えないんですかね??テスト段階で発券して確認しなかったんでしょうか。
駅での現金決済の場合は日本語表記の有効日数は誤っていて、英語表記の有効日数は正当です。
日本語表記 | 英語表記 | |
---|---|---|
えきねっとカード払い | ✕ | 〇 |
コンビニ払い | ✕ | 〇 |
駅カード払い | ✕ | ✕ |
駅現金払い | ✕ | 〇 |
①~⑧の検証した結果をまとめるとこんな感じになります。8パターン中5パターンがNGでした。日本語表記は全滅で、駅カード決済の場合は英語表記も誤りになります。以上、2,710円無駄遣いして検証した結果でした。よくよく考えてみると検証するだけで実際に使うつもりはなかったので、大人券を買う必要はまっっっったくなかったんですが...。
この不具合は私が発券した翌日の6月30日に解消されています。そして、6月30日にえきねっとのトップページに小さくお詫びのリリースが出ていました。(ただ、このお詫び文は社名も日付もないですし、「お詫び」というタイトルとは裏腹に本文では何もお詫びしてないですから、お詫び文の体裁としてどうかと思う部分はあります。微塵も悪いと思ってないのかもしれませんが)
たぶん、プログラム上ではテストを行ったんでしょうけど、発券する(もしくはシミュレーター等での検証)テストまではやっていたのか疑わしいです。もし、やっていれば「VALID 0 DAYS」なんて表記はおかしいとすぐに気づくはずです。この不具合に気づかずスルーしていたとしたら問題ですし、気づいているのにリリースしていたとしたらもっと問題です。真相は知る由もありませんが。