続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

2枚きっぷ有効期間短縮&自由席化&値上げ

 5月13日のJR九州の「『2枚きっぷ』の見直しについて」というプレスリリースで7月以降発売分の「2枚きっぷ」について商品改定を行うことを発表しました。概要は以下の通りです。

  • 有効期間は1ヶ月から7日間に短縮
  • 指定席用(7区間)については一律自由席化(指定席利用時は「指定料金券」の購入が必要に)
  • 全区間で値上げ
  • 乗車券のみタイプ(3区間)については長崎〜佐世保間は発売終了し、地下鉄発着区間は1区間に整理

 最近のJR九州らしいやり方でなかなか強烈です。従来の往復割引きっぷと回数券の垣根をぶち壊し利便性を向上させた「2枚きっぷ」はJR九州の画期的な発明だったと今でも確信していますが、コロナ禍前までは50区間以上設定があったものが「見直し」と称する縮小が繰り返されていて、現在は15区間にまで減っていました。

 さっそく現在発売中の「2枚きっぷ(指定席用)」(7区間)から価格の比較をしてみます。

「2枚きっぷ」指定席用ビフォーアフター(片道あたり)

区間 2枚きっぷ ネットきっぷ
(指定席)
ネット早特3
(指定席)
値上げ前
(指定席)
値上げ
(自由席)
博多~肥前鹿島 2,800円 3,000円 2,500円
福岡市内~佐世保 2,750円 3,150円 2,450円 2,300円
福岡市内~ハウステンボス 3,000円 3,400円 2,700円
福岡市内~別府・大分 3,800円 4,250円 3,500円 2,950円
福岡市内~臼杵・津久見 5,420円 5,870円 5,170円
福岡市内~佐伯 6,310円 6,760円 5,890円
北九州市内~別府・大分 3,800円 4,250円 3,450円 2,900円

 指定席用が自由席用になって値下げされることはなく、むしろ値上げされています。同じ指定席利用で「2枚きっぷ」とネットきっぷとの価格差が3~400円程度だったものを、「2枚きっぷ」は自由席利用タイプにグレードダウンした上で値上げしネットきっぷとの価格差を7~800円程度に広げています。

 7月以降に購入した「2枚きっぷ」で指定席を利用したい場合は530円の「指定料金券」が必要になるので、指定席利用という同じ土俵で比べるとネットきっぷとの価格差が1,000~1,300円程度にまで広がります。

 次に「2枚きっぷ(自由席用)」(5区間)の価格の比較です。

「2枚きっぷ」自由席用ビフォーアフター(片道あたり)

区間 2枚きっぷ ネットきっぷ
(指定席)
値上げ前
(自由席)
値上げ
(自由席)
博多~門司港 1,810円 2,100円
博多~小倉 1,700円 1,900円 1,550円
博多~行橋 2,530円 2,800円 2,380円
博多~佐賀 1,450円 1,700円 1,300円
博多~江北 2,120円 2,300円 1,970円

 近距離区間なので値上げ額は200円程度ですが、自由席用の「2枚きっぷ」は指定席用のネットきっぷより400円程度高くなっています。博多~門司港間はネットきっぷの設定がないので自衛しようのない値上げです。「2枚きっぷ」値上げとのバーターでこの区間にはネットきっぷを新規設定して欲しかった感はあります。

 ちなみに博多~小倉間の新幹線自由席利用時の正規価格は2,160円です。本数も多く在来線特急よりも30分以上速いです。値上げ後の「2枚きっぷ」との価格差はわずか260円ですから、既存の「2枚きっぷ」ユーザーは一気に新幹線に流出すると思います。

自由席化され値上げされる区間

値上げされる区間

整理される区間

 私もかつてはよく「2枚きっぷ」は利用していました。買ってすぐ自由席に飛び乗れるのが便利でした。しかし、よく利用していた博多~折尾間が2023年3月末で発売終了してしまったので、以降はネットきっぷや「博多お買い物往復きっぷ」を利用したり、特急利用をやめて快速列車を利用したりしています。

せめてもの自衛策

 今回の改定について既存の「2枚きっぷ」ユーザーにとっては何一ついいことはありません。今後はつべこべ言わずネットきっぷを使えと言われているようなもので、「2枚きっぷ」発売終了のカウントダウンが始まったとさえ感じます。でも、それに従ったところで今度は来年の年明けあたりにネットきっぷの値上げや改悪が待っていると見ています。残念ながら「利用しない」という選択肢以外でユーザー側にできる自衛策は限られます。