少し前になりますが10月16日のJR東海・JR西日本の共同のプレスリリースで、来年7月購入分から「のぞみ」「みずほ」の指定席・グリーン席利用時の加算料金とグリーン料金を値上げすることが発表されました。
JR東海管内の東海道新幹線では消費税増税による改定を除き24年ぶりの値上げですが、JR西日本管内の山陽新幹線では2023年4月にも値上げされており、わずか4年での再値上げになります。
早速ですが値上げ前後の価格を見てみます。
| 上段:現行料金 中段:新料金 下段:値上げ額 |
東京 品川 新横浜 |
名古屋 | 新大阪 | 岡山 | 広島 |
|---|---|---|---|---|---|
| 名古屋 | 210円 790円 +580円 |
- | - | - | - |
| 新大阪 | 320円 1,020円 +700円 |
210円 480円 +270円 |
- | - | - |
| 新神戸 | 540円 1,250円 +710円 |
430円 710円 +280円 |
320円 330円 +10円 |
320円 480円 +160円 |
530円 790円 +260円 |
| 岡山 | 640円 1,400円 +760円 |
530円 860円 +330円 |
320円 480円 +160円 |
- | - |
| 広島 | 850円 1,710円 +860円 |
740円 1,170円 +370円 |
530円 790円 +260円 |
320円 480円 +160円 |
- |
| 小倉 | 1,060円 1,940円 +880円 |
950円 1,400円 +450円 |
740円 1,020円 +280円 |
530円 790円 +260円 |
530円 640円 +110円 |
| 博多 | 1,060円 1,940円 +880円 |
950円 1,400円 +450円 |
740円 1,020円 +280円 |
740円 910円 +170円 |
530円 640円 +110円 |
やはり24年ぶりの値上げとなる東海道新幹線が絡む区間の値上げ額が大きいです。4年前に値上げしたばかりの山陽区間の値上げ額は10円~280円に収まっていて、東海が上げるのに紛れてウチも...という便乗値上げ感が漂います。

「のぞみ加算料金」なんてものは「のぞみ」が特別な存在だった頃の遺物だと思っています。そしてそれが2003年の東海道新幹線品川開業の際に「のぞみ」主体のダイヤになって以降もしぶとく生き残っていて、今や加算料金が発生するイレギュラーな列車の方が多い状態です。
仮に特急料金の見直しをするんだったら「のぞみ」指定席を基本とし、自由席や「ひかり」「こだま」「さくら」を利用する際は値引くような料金体系に抜本的に変えるべきなんじゃないかと常々思っていました。
でも、事はそう簡単なものではないようで、特急料金を改定するには国土交通省の「認可」が必要で、言わば国土交通省の了解を得る必要があります。対して加算料金の改定は(上限認可の範囲内であれば)国土交通省に通知するだけの「届出」だけで済むそうです。手続きとしては前者の方が時間も労力も格段にかかります。
JR東海が東海道新幹線でボロ儲けしているのは周知の事実ですが、ボロ儲けしている会社が特急料金を改定(=値上げ)の認可を求めても、よほどの大義名分がない限り国土交通省から了解を得るのは難しいです。なので手っ取り早く「届出」で済む加算料金を上げたのではないかと推測しています。


東京~新大阪間の加算料金が1,000円を超えてしまうのはちょっと思うところがあります。今後東海道区間だけの利用なら「ひかり」にシフトすると思います。また、嫁が介護帰省で頻繁に利用している品川・新横浜~小倉間の加算料金は1,940円になります。
「EX予約」は改悪され、「早特」は不売期間が増え、往復割引はなくなり、e特急券は廃止が予定されていて、挙句の果て加算料金の値上げとここ数年負担が増える一方です。それで何かが良くなった実感がないので、嫁の利用増に反して私は利用が減りました。私が四国や九州へ行くときはもう基本的に飛行機です。
今回の値上げの理由としてはインフレに伴うコスト上昇を挙げています。値上げ分を安全性やサービス向上に充てると書いてありますが、リニア建設のための内部留保(貯金)にも回すんじゃないかと邪推しています。品川~名古屋間の建設費が当初5.5兆円だった見積もりが現在11兆円にまで膨らんでいて、近々また見直しをするようなので...。