マルス券の発売箇所のところに表記されている旅行会社記号について、以前から調べてはいるんですが、ネットを探してみてもなかなか最新の情報がありません。そこで、手持ちのきっぷと古い時刻表を対比して整理し、会社の情報を付け加えてみました。なにぶん情報が少ないので、情報提供大歓迎です。
第一弾としてJR券の取り扱いのある国内旅行三大大手旅行会社とその系列についてまとめます。
※記号の見方
〇=現存、▲=現存しない、△=不明
JTB系列
〇(交)JTB(日本交通公社)
旧社名の「日本交通公社」の交から取っています。JTBに社名変更後もそのまま使用しています。
▲(ラ)JTBトラベランド(トラベランド興業)
「JTBトラベランド」としてショッピングセンターや商業施設にカウンター店舗を構えていました。現在はJTB本体に吸収されています。
▲(JH)JTB北海道
JTBの北海道内の地域子会社です。2018(平成30)年にJTB本体に吸収され現存しません。
▲(Jト)JTB東北
JTBの東北地方の地域子会社です。JTB北海道と同様に2018(平成30)年にJTB本体に吸収され現存しません。
〇(BT)JTBビジネストラベルソリューションズ
2000(平成12)年に設立された法人の国内外の出張手配に特化した旅行会社で、市中店舗はありません。
日本旅行系列
〇(日)日本旅行
明治時代に創業した現存する日本最古の旅行会社です。現在はJR西日本の連結子会社化されています。
▲(サ)日本旅行サービス(日旅サービス)
日本旅行の市中部門としてショッピングセンターや商業施設にカウンター店舗を構えています。2018(平成30)年に「日旅サービス」から「日本旅行サービス」に社名変更しましたが、2020(令和2)年に「日本旅行オーエムシートラベル」と合併し、「日本旅行リテイリング」となり、この表記はなくなっています。
〇(OM)日本旅行リテイリング(日本旅行オーエムシートラベル)
ダイエー系列の「オーエムシーカード」との合弁で始めた会社で、今もダイエー系列の商業施設に展開しています。2020(令和2)年に「日本旅行サービス」と合併し、「日本旅行リテイリング」となっています。
〇(日)TiS 日本旅行TiS
JR西日本の旅行センター部門を譲り受け、「日本旅行TiS」として駅構内で展開しているブランドです。法人格は本体と同じなので記号は(日)となっています。
〇(NT)日本旅行東北
2010(平成22)年に日本旅行本体の東北営業本部を分社化し、東北地方の店舗を譲り受ける形で営業する地域子会社です。
KNT-CTホールディングス(旧:近畿日本ツーリスト)
〇(KC)KNT-CTホールディングス傘下の子会社
KNT-CTホールディングスの販売部門は地域ごとに子会社化されていて、「近畿日本ツーリスト〇〇」(〇〇は地域名)と称しています。
▲(近)近畿日本ツーリスト
近畿日本ツーリストはクラブツーリズムとの経営再編の過程で「KNT-CTホールディングス」に持株会社化され、販売部門は傘下子会社に移管しています。
▲(KH)近畿日本ツーリスト北海道
近畿日本ツーリストの販売部門を地域子会社化した際に誕生した会社の一つです。現在は(KC)に統合されています。
▲(S)ツーリストサービス
ツーリストサービスは近畿日本ツーリストの個人販売部門でした。近畿日本ツーリストとクラブツーリズムとの経営再編で地域子会社に分割されています。
【更新履歴】
2019/10/13 初出
2019/10/26 近畿日本ツーリスト北海道を追加
2021/3/22 日本旅行サービスと日本旅行オーエムシートラベルの合併を反映
2023/10/29 日本旅行東北を追加