大手三社系列に続く第二弾として鉄道・バス会社系列の旅行会社について取り上げます。
※記号の見方
〇=現存、▲=現存しない、△=不明
〇(V)JR東日本びゅうツーリズム&セールス
その名の通りJR東日本直系の旅行会社で旅行商品の販売や「駅たびコンシェルジュ」の運営を行っています。2022年4月に「びゅうトラベルサービス」から現社名に変更しています。
〇(宮)宮交観光サービス
宮城県のバス会社である宮城交通の旅行子会社です。仙台市宮城野区の本社にマルス端末があります。
〇(小)小田急トラベル
東京・神奈川の小田急線沿線に店舗を展開しています。マルス端末を設置している営業所が減っています。
▲(東)東急観光
東急グループの旅行会社でした。2004年4月に東急グループから離脱し、2006年1月にブランド名の「トップツアー」に社名変更しましたが、引き続き旧社名から由来する(東)の使用を続けました。2015年4月に東武トラベルと合併し、東武トップツアーズと社名を改めています。
▲(TN)東急ナビジョン
2004年1月に東急観光から法人営業部門を分社した会社です。2005年7月には本体に再吸収されていて、1年半ほどしか存在しませんでした。
▲(TT)東急テコプラザ
東急線の主要駅で展開していた旅行センターです。2018年に全店舗がJTB総合提携店の「東急トラベルサロン」へのリニューアルされました。マルス端末の設置はそれよりだいぶ前になくなっていました。詳細不明です。
〇(東)東武トップツアーズ
2015年4月にトップツアー(旧:東急観光)と東武トラベルが合併してできた会社です。資本上は東武によるトップツアーの買収という形ですが、規模が大きいトップツアーが存続会社となったため旧東武トラベルが(東)に変更されています。
▲(ト)東武トラベル
東武系列の旅行会社です。東武線沿線に留まらず、全国に店舗を展開していました。トップツアーとの合併によりこの表記は消滅しています。
▲(京)京王観光
京王電鉄系列の旅行会社です。会社は存続していますが、会社ぐるみの大規模な不正により2019年4月にJRグループから契約解除されています。
▲(伊)伊豆箱根トラベル
伊豆箱根鉄道の旅行部門でした。現在も会社は存続していますが、JR券の取り扱いはありません。手持ちの範囲の時刻表で確認したところ、平成24~27年の間に取り扱いを止めています。
〇(遠)遠鉄トラベル
遠州鉄道系の旅行会社です。静岡県西部に店舗が集中し、遠州鉄道の駅か遠鉄ストア(スーパー)に店舗あることが多いです。
〇(JT)ジェイアール東海ツアーズ
その名の通りJR東海系列の旅行会社で、JR東海が70%、JTBが30%出資する合弁会社です。旅行商品を販売するカウンター店舗はなくなった模様です。
〇(名)名鉄観光サービス
名古屋鉄道(名鉄)系の旅行会社です。その名とは裏腹に全国に店舗網を展開していて、準大手の一角に数えられます。
〇(阪)阪急交通社
阪急電鉄をルーツとする阪急阪神ホールディングスの旅行会社です。全国に営業所を展開し、国内旅行では大手の一角を形成します。
▲(ケ)京阪交通社
京阪電鉄系の旅行会社でしたが、2011(平成23)年にJTBに営業譲渡して会社解散し、現在は「JTB京阪」となっています。
〇(南)南海国際旅行
南海電鉄系の旅行会社です。本拠の大阪・和歌山以外にも東京・福岡にも進出しています。現在はカウンター店舗はなく、すべて空中店舗となっています。
〇(広)たびまちゲート広島(旧;ひろでん中国新聞旅行)
広島電鉄系の旅行会社です。広島電鉄系列の広電観光と中国新聞系列の中国新聞トラベルサービスと合併し「ひろでん中国新聞旅行」という社名でしたが、2021年4月に現在の社名に変更しています。
〇(防)防長トラベル
山口県の防長交通(周防と長門)というバス会社のグループ会社です。店舗のほとんどは山口県内にあります。
〇(西)西鉄旅行
西日本鉄道(西鉄)系の旅行会社です。北部九州と東京・大阪・名古屋・広島といった大都市圏にも店舗展開しています。
【変更履歴】
変更日 | 変更内容 |
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2021/6/11 | 宮交観光サービスを追加 |
2021/6/14 | たびまちゲート広島を追加 |
2024/4/30 | JR東日本びゅうツーリズム&セールスを追加 |
2024/6/22 | JR東海ツアーズの記述を修正 |