東海(急行)
▼種別:急行
▼運転区間:東京~静岡(1日2往復)
▼最終運転日:平成8年3月15日
(東海道線・大磯~二宮間)
昭和30年に準急「東海」として東京~名古屋間で運転されました。昭和39年に東京~新大阪間に東海道新幹線が開業すると一部列車は東京~静岡・浜松間に短縮されました(それでも名古屋発着が残っていたのがすごいですが…)。昭和47年に全列車東京~静岡間に短縮されています。
<下り東海1号・昭和52年4月>
東京(7:15)
→沼津(9:09)/富士(9:32)/清水(9:53)/静岡(10:04)
(この他の停車駅:品川・川崎・横浜・大船・平塚・国府津・小田原・湯河原・熱海・三島・吉原)
神奈川県西部・静岡県内の駅にこまめに止まっています。この列車の存在意義として、東海道新幹線の恩恵を受けない地区の輸送の役目があったようです。(東海道新幹線・新富士駅の開業はJR化された昭和63年のことです)
昭和55年からは1日2往復に減便されました。JR化されてからもそのままの体制で生き残りましたが、平成8年に老朽化の進んだ165系を新型の373系に置き換えて特急「東海」とし、急行「東海」は廃止されました。
登場当初の車両は最新鋭の153系電車が投入され、俗に「東海型」と呼ばれました。昭和57年から平成8年の廃止までは上の写真の165系で運転されました。廃止直前の車両配置はJR東海静岡電車区でした。急行「東海」廃止後、廃車を免れた165系は神領電車区に転出し、中央西線のローカル輸送で最後の活躍をしました。JR東海管内では平成13年、JR全体では平成15年に全車廃車となっています。現在、JR東海美濃太田車両区に1編成3両のみが保存されています。
ちょっと話が脱線しましたが、私が乗ったのは廃止直前の1回だけです。自由席グリーン車が2両連結されていた以外は全て自由席でした。自由席のくせに指定席のグリーン車と同額でした。きっぷに列車名こそ入っていませんが、「東海2号」に乗りました。きっぷの保存状態が悪く、日焼け気味なのが残念なところです。
列車の写真は「1980年代国鉄撮影日記」 からお借りしました。昭和63年8月に東海道線・大磯~二宮間で撮影したものだそうです。