みのり
▼種別:特急
▼運転区間:高田~長岡・新潟(1日2往復)
▼最終運転日:平成14年11月30日
(信越線・前川)
特急「みのり」のもともとのルーツは長野~新潟間を結んでいた急行「赤倉」で、平成9年10月の長野新幹線開通とともに高田~新潟間の1往復を新たに加え1日3往復の特急として運転が始まりました。車両は長野総合車両所(当時)の183・9系と上沼垂電車区(当時)の485系でした。
急行「赤倉」が比較的好調だったので、新潟県上越地方と県都新潟・長野を結ぶ列車として期待の存在でしたが、平成12年10月に上信越自動車道が全線開通で状況が一変します。値段がおよそ半額で所要時間は変わらない長野と新潟を結ぶ高速バス路線が新設され、「みのり」の存在を脅かしました。
その影響は顕著で同年12月に長野発着の1往復を廃止し、その翌年13年12月には残る1往復は高田~長岡間に短縮され、長野発着の列車がなくなりました。この時に長野所属の車両は運用から外れました。
しかし、14年11月で快速「くびき野」に格下げされて残った2往復も廃止となりました。上越(高田・直江津)~新潟間にも本数が多くて格安で所要時間もさほど変わらない高速バスが運転されており、運賃+特急料金を要する「みのり」に勝ち目はなかったのではないかと思われます。
私が乗ったのは自由席を含め2~3回でした。全区間スルーはありませんでしたが、長野側での空席の多さが気になりました。きっぷはもらいものです。面白いことにしなの鉄道に転換される直前の信越線・御代田駅で発行されています。写真は友人のHPから借りました。信越線・前川駅で撮影したものだそうで、上沼垂電車区の485系です。