上越・長野パス
JR東日本とJR西日本の2社共同で昨年7月~11月まで「上越・長野パス」というフリーきっぷを発売していました。乗車券のみ有効のきっぷで、特急列車を利用する場合は特急券が必要でした。また、JR東日本のきっぷには珍しく、JR西日本のきっぷでは標準である利用前日までの発売でした。
フリーエリアは以下の2路線です。
【フリーエリア】
信越線部分がJR東日本で、北陸線部分がJR西日本のエリアになります。国鉄時代から残るものを除くと、JR2社にまたがるフリーきっぷでかつ、両社で発売されるものは最近ではなかなかないと思います。なお、市振駅は新潟県(糸魚川市)の駅の最西端で、柿崎駅は上越市の最東端になります。
きっぷは見てのとおり85mm券で、自動改札にも対応していました。私はフリーエリアの中心の直江津駅から利用したため、あまり割安感は感じませんでしたが、フリーエリアの端から端まで利用するのであればおトクだったと思います。(まぁそれはどのきっぷでも一緒のことなんですが)
私はこのフリーエリアを見てふと感じたことがありました。長野~直江津~市振間は再来年度末までに予定されている北陸新幹線開業に伴って、並行在来線としてJRから経営分離されます。このきっぷは近い将来JRから経営分離する並行在来線の需要を模索する意味合いもあったのではないかと考えました。そうであればJR2社が共同で発売し、糸魚川駅で接続し「上越・長野」に含まれる大糸線がフリーエリアに含まれなかった理由の説明がつきます。まぁ余計なこと考えすぎなのかもしれませんが…。