続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

TRAIN DESK車両

TRAIN DESK車両

 2021年11月から平日の東北・北海道・上越・北陸新幹線の8号車を「新幹線オフィス車両」と銘打って移動時間中に仕事や勉強を行うための車両とし、座席で電話の通話やWeb会議ができる環境を提供しました。なお、北陸新幹線「つるぎ」だけは対象外でした。

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 これはこの1ヶ月前に東海道・山陽新幹線の「のぞみ」で設定された「S work車両」と同じ位置づけのものです。いずれもコロナ禍で持て囃された「時間や場所に捉われない働き方」を志向したものと思われます。

E5系8号車のドアに貼られた新幹線オフィス車両のステッカー:東京駅 2021/12/8

 当初は「新幹線オフィス車両」の8号車の座席は発売せず、自由席・指定席問わずその列車に有効な特急券を所持していれば追加料金なしで8号車の空いている席を利用できました。2022年6月からは「はやぶさ」「はやて」については指定席として発売し、8号車の指定席特急券を持ってないと利用できなくなりました。

 そして、昨年3月からは「新幹線オフィス車両」の名称を「TRAIN DESK車両」に改めるとともに「はやぶさ」「はやて」以外も指定席化し、東北・北海道新幹線は7号車に、上越・北陸新幹線は9号車に変更しました。普通車全車自由席の列車等でこれらの号車が自由席になる場合は設定がなくなりました。

 こちらは「TRAIN DESK車両」の特急券です。席番の右側にTと印字されているのが分かるかと思います。

 「TRAIN DESK車両」は特急券単体やこのように「トクだ値」としての購入ができたり、トクトクきっぷの指のみ券も付けれたりするので利用しやすいです。片や東海道・山陽新幹線の「S work車両」の特急券は駅や旅行会社での取り扱いはなく「EXサービス」のみでの取り扱いです。しかも、新幹線乗車区間の乗車券とのセット購入が必要で早特の設定も一切なく、あえて敷居を高くしている感はあります。

とき333号:東京駅 2023/11/22

 私が利用した昨年11月22日の「とき333号」は飛び石連休直前の夕方発の下り列車だったので、普通車指定席は満席近く埋まっていました。しかし、私が乗車した「TRAIN DESK車両」はガラガラで半分も乗ってませんでした。車内で仕事をしたわけではありませんが、酒を飲んで騒ぐサラリーマンやうるさいグループ客がいなくて静かだったためとても快適な移動でした。

えきねっとイメージ
指定席券売機イメージ

 「TRAIN DESK車両」の特急券はこんな感じで通常の普通車指定席とは別枠で発売されているため、通常の普通車指定席は混んでいても「TRAIN DESK車両」は空いているということが普通にありえます。穴場と言っていい存在ですが、穴場として利用する際にはくれぐれも座席を回転させたりグループで歓談したりしないなど「TRAIN DESK車両」のルールは守った上で利用することが大切です。