らくらくトレイン信越
◆種別:快速
◆区間:新潟→直江津
快速「らくらくトレイン信越」は新潟~直江津間で運転されている定員制の快速列車です。乗車には320円の乗車整理券が必要です。朝の通勤時間帯に運転されている快速「おはよう信越」とペアになる列車で、夜の時間帯の上り列車(直江津行き)のみの運転です。かつては「らくらくホームトレイン」という愛称でした。
車両は新潟~上越妙高・新井間で運転されている特急「しらゆき」と同じE653系2000番台です。2015(平成27)年3月までは485系が使用されていました。
停車駅は「しらゆき」+矢代田・三条・来迎寺で、特急並みの停車駅の少なさです。ここで「らくらくトレイン信越」の直前を走る「しらゆき10号」とダイヤ・料金の比較をしてみます。
らくらくトレイン信越 | 停車駅 | しらゆき10号 | ||
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乗車整理券 | ダイヤ | ダイヤ | 新潟からの 自由席特急料金 |
|
- | 20:57発 | 新潟 | 20:00発 | - |
320円 | 21:37着 21:38発 |
東三条 | 20:32着 20:33発 |
760円 |
22:00着 22:03発 |
長岡 | 20:50着 20:52発 |
1,200円 | |
22:33着 22:34発 |
柏崎 | 21:17着 21:18発 |
||
23:03着 | 直江津 | 21:45着 | 1,860円 |
新潟~長岡間で「しらゆき10号」が50分に対し、「らくらくトレイン信越」は1時間3分でわずか13分しか変わりません。柏崎だと19分差に、直江津だと21分差に広がっていますが、乗車整理券と自由席特急料金との料金差を考えるとむしろ乗り得な列車とも言えます。
新潟駅にはらくらくトレイン専用の乗車整理券の券売機があり、発車1時間前から発売します。首都圏のライナー券売機は残席数が表示されますが、新潟駅のものはありません。実際、満席になるようなことがないんだと思います。
乗車整理券はこのようなエドモンソン券です。310円時代のものです。乗車区間を選ぶボタンがないため、問答無用で新潟→直江津間で発券されます。
新潟駅での乗車時には先頭の1号車のみドア開放され、ドア口の係員に乗車整理券を呈示して乗車します。発車後に車掌が回ってきて改めて下車駅を確認します。途中停車駅で乗車も下車もできるので、車掌は慌ただしく車内を回っていました。
なお、乗車整理券の券売機は新潟駅にしかないため、新潟駅以外の停車駅では手売りで常備軟券の乗車整理券を発売しています。発駅はゴム印ですが、着駅はこちらも直江津で固定されています。
抹線で消されている6号車の女性専用車は485系時代にあったものの名残りです。E653系に置き換えられた際になくなりました。320円に値上げされた際に新券が登場したと思われますので、現在発売中の券にはおそらくこの記載はないのでしょう。
なお、「らくらくトレイン信越」は今年3月のダイヤ改正で全車指定席の快速「信越」となることが発表されました。320円の乗車整理券から330円or530円の指定席券が必要になります。特急化されると距離に応じた特急料金が必要となり一気に割高になりますが、指定席券であれば一定料金なのでまだ良心的かなと感じます。
同時に「湘南ライナー」も特急化され、「らくらくトレイン村上」は廃止されるので、これでJR東日本管内からライナー券・乗車整理券を発売する列車がすべてなくなります。
【補足:2022/2/15】
「らくらくトレイン信越」は2021年3月のダイヤ改正で廃止となりましたのでカテゴリーを追加しています。