続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

山陽新幹線直前割50

山陽新幹線直前割50

 昨年9月の連休(シルバーウィーク)の需要喚起策として、9月15日~26日の間にe5489限定で「山陽新幹線直前割50」が発売されました。利用日は9月18日~27日の金土日祝日で、専用のきっぷを3日前~前日に購入することで乗車券+新幹線特急券が約半額になるというものでした。好評につき2回の発売期間延長を経て、設定区間が追加されたうえで今年3月28日乗車分まで発売されることになりました。

 指定列車は指定席車両のある「こだま」の全列車と一部の「ひかり」です。「ひかり」は下り9本、上り11本で、主に新大阪~岡山間が各駅停車の列車が対象です。設定区間は山陽新幹線の「のぞみ」停車駅相互かつ100Kmを超える区間です。

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 機会があって9月最終週の金曜日に新神戸~岡山間で利用してきました。きっぷは見ての通り乗車券と特急券が一体となった企画券に新幹線の指のみ券が付く感じです。企画券の発売箇所の上段の日付が予約・決済した日で、下段の日付が実際に発券した日です。

 このきっぷは距離に依らず特定都区市内制度が適用されるため、200kmを超えない乗車ですが発駅は「神戸市内」になっています。九州区間の小倉や博多も単駅にはならず、北九州市内や福岡市内が適用されます。

 e5489でこのきっぷを利用するにあたって注意が必要なのは、決済方法がクレジットカード払いに限定されることです。本来、e5489のコンビニ・金融機関払いや駅支払いでの乗車日から4日以内の予約は乗車の2日前までに決済すればOKですが、このきっぷの場合は個別の条件が優先されクレジットカード以外は一律不可としているようです。

ひとこと

 これまで各種早特を始めとする早期購入割引は盛んでしたが、このきっぷのように直前に購入することで大きく割引になるものはほとんどありませんでした。

 設定区間からして「のぞみ」や「みずほ」を使うほど急がないけど、在来線や高速バスよりは速く、できるだけ安く移動したいという需要を掘り起こす狙いがあると思われます。似たような発売条件・効力の「こだま指定席きっぷ」は2人以上縛りがありますが、このきっぷはありません。いいところに目を付けたなという印象です。

 個人的に価格は申し分ないと思っていますが、新大阪~岡山間各駅停車の「ひかり」は実質「こだま」と同じですから、時間帯を問わずすべて利用できるようにして欲しいです。

使い勝手:★★★★☆

お得感:★★★★★

小児用:あり

当日発売:なし(前日まで)

【補足:2021/5/4】

 「山陽新幹線直前割50」は3月末で発売終了し、4月から「新幹線直前割きっぷ」として6月末までの金土日祝日に発売されています。「ひかり」「こだま」の全列車が利用できるようになった代わりに価格は上がっています。