続・吾輩はヲタである

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奥州平泉紅葉号

奥州平泉紅葉号

◆種別:快速

◆区間:仙台~平泉

 快速「奥州平泉紅葉号」は昨年10月30日~11月7日の間の土休日(5日間)に仙台~平泉間で運転された臨時列車です。

奥州平泉紅葉号:東北線・小牛田駅 2021/10/31

 仙台から一ノ関以北へ直通する定期列車がなく、列車名のとおり平泉への紅葉観光に便利なように設定されました。車両は八戸運輸区の「リゾートあすなろ」でした。

 「リゾートあすなろ」は東北新幹線新青森開業に合わせて、東北新幹線と接続する下北・津軽半島への観光列車として2本体制で運転を開始しました。しかし、現在では「リゾートあすなろ下北」が土休日に1往復運転されるだけで、完全に持て余しています。盛岡支社管内の臨時列車に充当されることはありますが、宮城県内で走るのは珍しく、鉄ヲタの注目も集めました。

 1編成に70席程度しかなく全車指定席だったので、私が購入した3日前の時点では数席程度しか空いてませんでしたが、当日は指定券の売れ行きに反して意外と空いていました。去年の10月末は汗ばむほど暖かく、紅葉には早かったせいかもしれません。

 ちなみに今年は快速「中尊寺紅葉銀河号」と列車名は変わったものの、10月29日~11月6日の土日に「リゾートあすなろ」で同じ区間で運転されました。

  2021年
(奥州平泉紅葉号)
2022年
(中尊寺紅葉銀河号)
下り(平泉行) 仙台9:20→平泉11:08 仙台9:20→平泉10:56
上り(仙台行) 平泉16:40→仙台18:34 平泉19:31→仙台21:11

 今年の中尊寺は10月29日から11月13日まで夕方から夜間にかけて紅葉をライトアップする「紅葉銀河2022」というイベントを開催していたので、列車名もそれに合わせたと思われます。「紅葉銀河2022」に合わせてか今年は上り列車の時刻が大幅に繰り下がっています。


 とこの記事を半分くらい書き終えていたところで、昨日「リゾートあすなろ」を改造し新しい観光列車が登場するというプレスリリースが出ました。

奥州平泉紅葉号の回送列車:東北線・平泉~前沢間 2021/10/31

「ひなび」イメージ図(JR東日本プレスリリースより抜粋)

 その名を「ひなび」と言うそうで、2両のうち1両をボックスシート化し、来年度の冬から岩手・青森を中心に観光列車として走るそうです。「鄙びた(ひなびた)」を連想させる「ひなび」という名称は正直いかがなものかと思いますが、盛岡色のイメージを継承した白と赤の配色を活かしたデザインはいいと思います。

 「指定席料金は決まり次第お知らせします」と思わせぶりな記載があるので、「海里」と同様に840円に値上げされる可能性が高そうです。ひょっとしたら再来年の紅葉シーズンに「ひなび」が仙台~平泉間を走るかもしれません。